
国内外の異なる部署で取材する14人の中堅記者が交代で手がけるコラム。原則、毎日1本お届けします。
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海に眠る約800人の幼き命 対馬丸のこどもからあなたへ
2022/8/15 06:00 1864文字本日で終戦から77年になります。玉音放送のわずか半日前にあった秋田市の土崎空襲。その体験者に話を聞いたのが、戦争をテーマにした初めての取材でした。半世紀以上がたち、ようやく苦しい記憶を話せるようになった女性のことを今でも覚えています。今回のコラムは沖縄の子どもたちの話を届けます。【東京社会部・銭場
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表現者が評価されるということ 羽生結弦さんの新たな道
2022/8/14 06:00 1531文字今月スタートしたウェブコラム「14色のペン」も本日で筆者のローテーションが一巡り。運動部の記者としてペンを握ります私が、アンカー14人目の色を彩らせていただきます。担当競技の取材現場から感じたことを、思いのままに――。まずは「氷の世界」から、あのレジェンドの話題を届けます。【東京運動部・倉沢仁志】
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「沖縄は何千年分も国に奉仕した」 参院選・自民敗北の底流
2022/8/13 06:00 1619文字読者の中にも今年の夏、沖縄を訪れた人がいらっしゃるのではないでしょうか。太陽がまぶしい「楽園」は、国際関係の中で揺れ続けた島でもあります。いろいろな表情を見せる私のふるさと沖縄の姿を、多くの方々に少しでもわかっていただけるように、描いていきたいと思います。【那覇支局・比嘉洋】 7月の参院選は全国の
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銃撃事件で「全国区」に 祈り、悩む”あの寺”の僧侶たち
2022/8/12 06:00 1352文字間もなくお盆。私が住む奈良の町でも、お坊さんたちが慌ただしげにバイクで走り回る姿を目にする季節です。「14色のペン」の書き手のうち唯一の大阪本社勤務記者として、関西に色濃く残る歴史、文化の味わいを感じていただけるようなコラムを目指します。【大阪学芸部・花澤茂人】 奈良は最近、何となく沈んだ空気の中
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致死的な熱波は「ハッピー」? 風刺コメディーの先を行く現実
2022/8/11 06:00 1336文字2年前まで暮らしたベルギーは長く暗い冬にうんざりしましたが、今も体が記憶しているのは「記録的な」夏の熱波です。エアコンも扇風機もなく過ごす最高気温40度近い日中は頭が働かず夜は眠れない。心身に大きなストレスを受けました。この夏も欧州は異常な熱波に見舞われています。【外信部・八田浩輔】 「数千人はな
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マスクと国葬と恥ずかしさ
2022/8/10 06:00 1230文字今春から東京学芸部で文壇・宗教を担当しています。それまでは夕刊「特集ワイド」やデジタル報道センターで安倍晋三さんを長くウオッチしてきました。その安倍さんの国葬について、僕のマスク生活から考えてみました。【東京学芸部・吉井理記】 恥ずかしい告白をする。 僕は「ハンドマスク」をしている。 何のことか。
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これな~んだ? あまりに高い「定番」のハードル
2022/8/9 06:00 1486文字「経済ニュース」と聞くと、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか? 「難しそう」「数字ばっかり」などあまり良くない印象を持っている人も多いのでは? でも、思わず「へー」と言ってしまう、おもしろいニュースもたくさんあります。楽しさが詰まったコラムをお届けします。【経済部・赤間清広】 まずは、この二つの
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塩野義コロナ新薬審査の「もやもや」の正体
2022/8/8 06:00 1548文字新型コロナウイルスとの夏も3度目です。ウイルスの特性も当初に比べて解明は進み、ワクチンや治療薬も実用化が進んでいますが、それでも日々、安心とはほど遠い中で生活しています。こうした中、国の審議会で下された一つの判断について、じっくり考えてみたいと思います。【くらし医療部・横田愛】 感染拡大はどこまで
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愛娘の脳死、臓器移植した父の思い
2022/8/7 06:00 1380文字夏休み真っ盛り。子供たちと朝のラジオ体操に参加するのが日課です。私の所属する「デジタル報道センター」では、スマホやパソコンで読みやすい記事を発信しようと試みています。始まったばかりのウェブコラム「14色のペン」にも、皆さんのご意見をいただければ幸いです。私の最初のコラムは継続取材中のテーマ「臓器移
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ある静かな日本人学生
2022/8/6 06:00 1315文字理想に燃える同僚たちに申し訳ないと感じるほど、これまで興味本位で記者を続けてきた私ですが、あと何本自分の記事を書けるのだろうと思うようにもなりました。せっかくの執筆の機会を大切に、一生懸命書きたいと思います。【政治部・高本耕太】 今は米海軍大学院で国家安全保障を教えるトーマス・ジョンソン教授(70
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「死ぬんだった…」心病む“からゆきさん” 描かれたもう一つの姿
2022/8/5 06:00 1342文字初任地の広島支局では、8月5日は「原爆の日」の6日を前に、独特の緊張感に包まれていました。特に記者1年目の時は、翌日未明から平和記念公園に慰霊に来る人たちを取材するよう言われ、「思い出すのもつらい体験を聞き、伝えることができるだろうか」とドキドキしてよく眠れなかったことを毎年思い出します。それでは
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核なき世界へ 私たちを突き動かすのは何だろう
2022/8/4 06:00 1826文字米ニューヨークの国連本部で取材していると、理想主義と現実主義のはざまで揺れます。いつの時代も、二つの価値観は対立するものです。国際情勢が不安定ないまは、現実主義の方が説得力を持つかもしれません。ただ、両方の視点がなければといつも思います。核廃絶・核軍縮もその一つです。【ニューヨーク隅俊之】 「隅さ
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ラグビーで伝えたかった自由と民主主義 ある指導者の教え
2022/8/3 06:00 1596文字夏といえば学生時代の合宿を思い出します。ラグビーでは長野県の菅平が「聖地」として有名ですが、宮城県蔵王町にも多くの学生が集うグラウンドがありました。理想のスポーツクラブの姿を追い求め、民主主義の基盤となる精神を育もうと取り組んだ、ある指導者を紹介します。【論説室・野口武則】 欧米のスポーツクラブの
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徘徊する亡霊 安倍氏の悲劇、見えた祖父と60年安保からの流れ
2022/8/2 06:00 1609文字15年以上、文系の研究者や評論家に取材したり寄稿をもらったりする担当をしています。そんな記者の視点で、安倍晋三元首相の事件に至る戦後史を探ってみたら……。唐突に見えた悲劇の背景は、本当に複雑でした。【オピニオングループ・鈴木英生】 子どもの頃から近現代史の本を読み散らかしてきた。年季の入った門前の
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認知症になった銀河堂元店主がカフェで見つけたもの
2022/8/1 06:00 1448文字本日8月1日からウェブコラム「14色のペン」をスタートします。さまざまな取材経験を積んできた14人の記者が毎朝交代で記事を送り出します。トップバッターになった私自身、時間をかけて書き上げたコラムを読者の皆さんに届ける緊張を感じながら、あす以降、どんな記事を読むことができるのか、ワクワクした気持ちで
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