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ラークスにロッテ香月が復帰「熊本は故郷」

9年ぶりとなるラークスのユニホームを着て投球練習する香月投手=熊本県合志市の市総合運動公園野球場で2017年2月13日午後2時24分、出口絢撮影

 千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた香月良仁(りょうじ)投手(33)が、9年ぶりに古巣の社会人野球「鮮ど市場ゴールデンラークス」(熊本市)のユニホームに袖を通した。「プロの時よりもレベルを上げたい」と闘志を燃やし、4月に開かれる第88回都市対抗野球大会の1次予選に向け調整を続けている。

 昨年10月に戦力外通告を受けると、すぐに「人として一番尊敬している」という恩師の田中敏弘・ラークス監督に電話した。熊本で会った11月末、監督から「ラークスで投げている姿が俺には見える」と言われ、「人として求められてありがたかった」と1週間後に入団を決めた。当初はコーチ兼任の予定だったが、田中監督は入団初日、「香月に余計な肩書はいらない。彼が投げる姿だけでチームへの役割は十分に果たしている」とコーチ職を外した。

 香月投手は福岡県久留米市出身。柳川高校(同県柳川市)から第一経済大を経て、2006年創部のラークスに1期生として入部し、親会社のスーパー「鮮ど市場」で働きながら、右腕エースとしてチームを引っ張った。07年の都市対抗野球初出場に貢献し、08年のドラフト6位でロッテに入団した。

 初勝利は10年4月。15年には40試合に登板したが昨秋、巨人の兄良太投手と同じタイミングで戦力外通告を受けた。通算成績は65試合に登板し4勝3敗だった。

 香月投手にとって、熊本は生まれ育った福岡より友人や知人が多く、「故郷のように思っている」という。「自分が戻ることでラークスに少しでもプラスになればいい」。昨年4月の熊本地震を受け、そんな思いも抱いての復帰だ。

 生き残るのに必死だったプロの世界では余裕がなかった。今は鮮ど市場がフランチャイズ経営するフィットネスクラブに勤務しながら、一緒に「日本一」を目指す仲間がいる。「野球が楽しい」。表情には充実感が漂う。【出口絢】

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