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都市対抗野球

被災者に勇気を 九州三菱自・谷川13K

【トヨタ自動車(豊田市)-九州三菱自動車(福岡市)】八回裏トヨタ自動車2死二塁のピンチを切り抜け喜ぶ九州三菱自動車の谷川=東京ドームで2017年7月14日、宮武祐希撮影

 ○トヨタ自動車(豊田市)5-1九州三菱自動車(福岡市)●(延長十二回 1回戦)

九州三菱自動車(福岡市) 谷川昌希投手(24)

 前回王者に、気迫で挑み続けた。「自分と味方を奮い立たせたかった」とピンチを切り抜ける度に、上段まで埋まった相手スタンドに向かって雄たけびを上げた。

 いきなりピンチを迎えた。一回無死一塁から犠打野選などのミスが絡み1死一、二塁。それでも表情は一切変わらない。4番・樺沢を低めのカットボールで空振り三振。続く河合も攻めの投球で追い込むと、最後も同じ球で空を切らせた。

 東農大時に大けがで選手生命が危ぶまれた。しかし、プロを目指して筑陽学園高(福岡)の恩師に頼み込み入社した。2年連続補強でドームを経験した。「取ってくれた会社に恩返ししたい」と、今季は5年ぶりに大舞台に導いた。この日のためにより改良したカットボールを武器に13三振を奪った。

 大会直前には多数の犠牲者を出した九州北部豪雨の影響で、九州で予定していた練習試合が全て中止に。実戦不足は否めなかったが「勇気を届けたい」と打者に立ち向かった。最後に力尽きたものの、魂を込めた156球は見る者の心を熱くさせた。【生野貴紀】

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