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社会人野球

日本選手権 日立、8強遠く 創部100年、夢消える /茨城

【日立製作所-パナソニック】三回裏パナソニック1死一塁、柳田の内野ゴロを併殺に仕留める日立製作所の遊撃手・野中=京セラドーム大阪で9日、川平愛撮影

 第43回社会人野球日本選手権大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催)は9日、大阪市西区の京セラドーム大阪で2回戦3試合があり、県勢の日立製作所はは投手陣が打ち込まれてパナソニック(大阪)に0-7で敗れた。創部100周年での日本一はかなわなかったが、諦めずに戦った選手たちにスタンドからは「よくやった」などとねぎらいの言葉が送られた。【川崎健、秋丸生帆】

     ▽2回戦

    日立製作所

      000000000=0

      03000022×=7

    パナソニック(大阪)

     二回1死一塁から先発の梅野無我投手が2点本塁打を浴び先制を許す。さらに2死からソロ本塁打で加点されると、スタンドからは「うそだろ」と悲鳴があがった。それでも野球部OBの山田裕貴さん(33)は「日本選手権では結果が出ていない。今年こそは何とか勝ち上がってほしい」と逆転を信じ、後輩たちのプレーを見守った。

     巻き返したい日立打線だが、相手の先発・吉川峻平投手の好投を前に四回まで無安打に抑えられた。野中祐也遊撃手の母栄子さん(56)は「みんないつも通りのプレーはできている。まだまだ試合はこれから」と奮起を促した。

     六回、田中俊太二塁手の中前安打を足がかりに2死二、三塁の好機を迎えると、チームカラーのオレンジ色の服を着た応援リーダーの指揮に合わせ、観客が総立ちで「絶対に打ってくれ」と声援を送る。だが後続の中村良憲コーチ兼内野手が一飛に倒れてこの回も無得点。スタンドは深いため息に包まれた。

     七回には3番手の鈴木康平投手が3連続長打を浴び、5点差に広げられた。社員の斎藤好元さん(43)は「絶対に次の回で6点取り返してくれるはず」と逆転を願った。

     しかし7点リードされて迎えた九回の攻撃も無得点に終わった。野球部後援会会長の椎名一弘さん(54)は「精いっぱいやってくれたが残念。来年こそは全国制覇を狙えるチームを作って頑張ってほしい」と期待した。

    「一球の重み」胸に再起期す 梅野無我投手(28)

    梅野無我投手

     二回1死一塁、高めに浮いた2球目の直球を右翼席に運ばれ先制を許した。「低めを意識しすぎて力んでしまった」。なんとか立ち直ろうとするが、2死から再び高めに入った2球目のカットボールを左翼席に運ばれ、この回だけで3失点。「あの2球が本当に悔やまれる」と唇をかみしめた。

     入社7年目の右腕。横手からの緩急を生かし、打たせて取る投球が持ち味。昨夏の都市対抗では投手陣の一角としてチーム最高成績の準優勝に大きく貢献。敢闘賞に当たる久慈賞を受賞した。

     チームの投手陣は今年、プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議でオリックスから2位指名された主戦・鈴木康平投手など若手が台頭。それでも和久井監督は実績と経験を買って、先発のマウンドに送った。

     「改めて1球の重みを感じた試合だった」。悲願の日本一を目指し、ベテランは再起を目指す。【川崎健】

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