日本原子力発電は30日、定期検査中の敦賀原発1号機(敦賀市、沸騰水型、35・7万キロワット)で、原子炉圧力容器内にある蒸気乾燥器(ステンレス製、重さ16トン)の溶接部分12カ所にひびが見つかったと発表した。いずれも仮溶接の部分で、機器全体の機能や強度に影響がないことから、原電は今後ひびを補修せずに運転することを決めた。原電は「現場の線量が高く作業員が被ばくをするリスクがあり、無理して直す必要はないと判断した」と説明している。
蒸気乾燥器は、原子炉内で沸騰した蒸気から水分を抜く装置。建設時に仮留めした溶接部に、今回5ミリ~15・5センチのひびが見つかった。今月、同じ沸騰水型の東海第2原発(茨城県東海村)で4カ所見つかり、原電が調べていた。【酒造唯】
毎日新聞 2009年10月31日 地方版