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品木ダム:満杯の恐れ 湖底が水面下5メートルに、しゅんせつ追いつかず /群馬

 ◇強酸性中和で堆積の石こう

 草津温泉の硫黄分などで強酸性の河川を中和する過程で生じた石こうを堆積(たいせき)させる目的で、六合村に建設された品木ダムが、満杯になる恐れが出てきた。堆積量がしゅんせつ量を上回っているためで、湖底が水面下5メートルまで迫っている。品木ダムは鳩山内閣が建設中止を表明している八ッ場ダム計画を進めるため建設された経緯があるが、地元関係者は八ッ場ダムの中止表明に続く難題への対応に苦慮している。

 品木ダムが建設された湯川水系(湯川、大沢川、谷沢川)の水は、草津白根山と草津温泉の硫黄分が流入する強酸性水。下流の吾妻川は鉄やコンクリートを溶かし、魚の住めない「死の川」と呼ばれた時代もあった。

 強酸性の水は飲料水に適さない。そのため、下流に利水・治水目的で建設予定だった八ッ場ダム計画は53年に一時中断。県が酸性水の中和工場と品木ダムの建設を進め、八ッ場ダム計画が復活した経緯がある。

 品木ダムは65年に完成した。現在、草津、香草両中和工場が24時間、休むことなく石灰を投入して行っている中和作業で生じる石こうと土砂が、年間約5・5万立方メートル流れ込む一方、しゅんせつ量は約3万立方メートル。08年度の堆積量は142・1万立方メートルで、総貯水量166・8万立方メートルの85%に達した。

 品木ダム水質管理所の瀬戸俊彦所長は「しゅんせつ量を調整すれば、ダムは使い続けることができる。取り除いた堆積物の処分場も向こう10年は対応できる」と話すが、ダムが飽和状態に達する前に新たな対応を求める声も上がっている。【鳥井真平】=一部地域既報

毎日新聞 2009年11月11日 地方版

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