三陸鉄道(山口和彦社長)は、上期収支から、今年度の経常損失は1億4310万円の赤字で、計画(1億6026万円)や前年度(1億4514万円)より圧縮できる見通しを示した。今後、団体客を対象にした物品販売を強化し、増収を図る考えだ。
同社総合企画部によると、県立高校の統合や高速道路料金の値下げの影響で、上期の一般客からの運賃収入は、9921万円(前年同期比96・8%)、定期客が5780万円(同90・3%)と不調だった。だが、岩手・宮城内陸地震で落ち込んだ昨年度の反動で、観光団体客が3785万円(同131・4%)と伸び、運賃収入は前年度同期から横ばいを維持した。
沿線の少子高齢化を前に強化してきた旅行業など兼業事業のうち物品販売は、通信販売のインターネットサイト開設が遅れた結果、上期の収入は計画(2339万円)を下回る1450万円にとどまる見通しだ。
しかし、車両の燃料費(軽油)の単価が下がった結果、動力費が計画(1億430万円)の半分程度に抑えられる見通しで、通年では赤字幅が圧縮できる見込みという。【山口圭一】
毎日新聞 2009年11月5日 地方版