国際リニアコライダー:素粒子研究施設の誘致で意見交換 受け入れ環境重要 /岩手

毎日新聞 2013年06月14日 地方版

 素粒子の国際研究施設「国際リニアコライダー」(ILC)の北上高地建設に備え、外国人研究者や家族の受け入れについて意見交換する「国際都市奥州市について考える〜ILC誘致とまちづくり」(市主催)が13日、同市の奥州宇宙遊学館で開かれた。パネリスト3人は研究や居住の環境作りの必要性を強調した。

 NPO法人「イーハトーブ宇宙実践センター」の大江昌嗣理事長は、スイスの例を挙げて「県内の研究者育成が大事」と強調した。県立大の吉野英岐総合政策学部教授は、発足16年の県立大で、当初からいる研究者は2割程度と紹介し、「研究者はよりよいポストと環境を求めて流れていく。大型プロジェクトが来るといって、全員が住むわけでもない。魅力的な地域にするために時間をかけて考えなければならない」と提案した。

 米国出身で同市在住のビル・ルイスさんは、銀行で紙幣を換金するのに手間取った経験を話し、視察に訪れた外国人研究者がインフラの充実度に関心をもっていることを紹介した。【和泉清充】

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