地下鉄12号・都営大江戸線:延伸、五輪特需に期待 射撃会場予定地、スムーズに移動 /埼玉

毎日新聞 2013年09月11日 地方版

馬場4丁目の児童遊園に設置されている横断幕
馬場4丁目の児童遊園に設置されている横断幕

 地下鉄12号線(都営大江戸線)の埼玉県側への延伸を求める新座市都市高速鉄道12号線沿線促進期成同盟会(会長・須田健治市長)が、2020年の東京五輪開催決定を受け、五輪特需に期待を寄せている。五輪競技の一つである射撃の会場予定地は陸上自衛隊朝霞駐屯地内の「朝霞訓練場」。須田市長は「会場すぐそばまで選手や観客移動が可能。都心の一大防災拠点につながる地下鉄延伸をぜひお願いしたい」としている。【海老名富夫】

 ◇新座市「一大防災拠点にも」

 同会が示している「まちづくり構想(案)」では、大江戸線の新駅「新座中央駅」(仮称)を市中央部とし、新宿まで約35分と想定。現在、市街化調整区域の新駅予定周辺の「馬場地区」など一帯は土地区画整理事業で整備し、大規模な駅前庭園や住宅地、医療施設、防災公園、多目的ホールなどを新設する。

 また、近接する関越自動車道にスマートインターチェンジを新設し、平常時は首都圏への通勤客が車から地下鉄に乗り換える「パークアンドライド」システムの広域交通ネットワークを構築。非常時は首都圏の救援活動などに使用する緊急輸送ネットワークに変身する防災拠点とする。

 昨年11月の市職員による当初案に検討を加えた。同会は今後も、延伸地域の特性を生かした構想策定に向けた検討を続けるとしている。

 市は、新座中央駅までの延伸にかかる建設費350億円のうち58億円を市負担分と試算。昨年度から毎年度3億円の建設基金積み立て計画を実施するなど延伸への熱い期待を込める。

 鉄道の整備計画は、15年に1度実施する国の交通政策審議会答申で方向性が示される。大江戸線は2000年に現在の終点駅「光が丘」から「大泉学園町駅」(練馬区)までは「整備着手が適当」とされた。2年後の15年答申でさらに2・7キロ以上延伸して「新座市方面」までを整備路線に位置付けられるかが焦点となる。

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