アート・書
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サントリー音楽賞に井上道義氏
2023/3/30 02:02 237文字サントリー芸術財団は29日、第54回サントリー音楽賞に指揮者の井上道義さんが決まったと発表した。賞金は700万円。井上さんは1971年にミラノ・スカラ座主催のグィド・カンテルリ指揮者コンクールで優勝以来、世界的に活躍。「昨年はショスタコービチ作品でスペシャリストならではの充実ぶりをみせた」などと評
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交通安全ポスター表彰式
2023/3/30 02:02 156文字「令和5(2023)年使用交通安全ポスターデザイン」(全日本交通安全協会、毎日新聞社主催、内閣府、警察庁、文部科学省など後援、全国共済農業協同組合連合会協賛)の表彰式が29日、東京都千代田区の毎日ホールであった。応募があった2279点の中から選ばれた内閣総理大臣賞などの受賞者に賞状や記念の盾が贈ら
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青嵐の旅人
/67 天童荒太 高杉千明・画
2023/3/30 02:01 907文字ヒスイと天莉は、思わず腰を上げた。 包源の声ではない。身を固くしていると、「天莉、ヒスイ。俺だ、勇志郎だ」 え、勇兄様? 姉妹は顔を見合わせた。「笙安(しょうあん)様もご一緒だ、戸を開けてくれ」 笙安は、明王院で包源に継ぐ二番弟子だった。豪放磊落(らいらく)な兄弟子と逆に、知的で冷静な人柄であり、
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京都・古本屋「カライモブックス」の夫婦(その2止) 誰かと誰か、出会える場に 石牟礼道子さん旧宅に移る
2023/3/29 15:26 1459文字<1面から続く> ◇水俣の「重み」自分らしさと両立 22年3月、水俣を訪れた2人はたっての希望で、水俣川河口に位置する猿郷の石牟礼夫妻旧宅を見学。80年代半ばに新築された木造の平屋で、石牟礼さんの夫・弘さんが15年に亡くなると空き家になっていた。2人が訪れた日は偶然、「石牟礼道子資料保存会」や関係
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京都・古本屋「カライモブックス」の夫婦(その1) 不知火海のほとりの街へ 石牟礼文学心酔、旧宅を新店舗に
2023/3/29 15:20 1701文字ずっと恋い焦がれたまちだった。不知火(しらぬい)海の懐に抱かれた熊本県水俣市。そこは奥田直美さん(43)、順平さん(43)夫婦にとって「石牟礼文学の土地」だ。恵みの海とともにあった人々の暮らしを見つめ、水俣病の苦しみを「苦海浄土」で描破した作家、石牟礼道子さん(1927~2018年)。その文学世界
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ロシア最高峰バレエ団に日本人ソリスト(その1) 踊れている僕は幸せ
2023/3/29 13:12 2030文字世界的なバレエの殿堂と呼ばれるロシア国立ボリショイ劇場のバレエ団。2月に日本国籍の男性ダンサーが一流の証しとされるソリストに昇格し、日本人として2人目の栄誉を手にした。この踊り手の過去と今に触れながら、視線の先に見据える未来も探ってみた。 3月初旬のボリショイ劇場では「ショピニアーナ」と呼ばれる作
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ロシア最高峰バレエ団に日本人ソリスト(その2止) 露の侵攻、欧米での公演に壁 分断の世界にこそ芸術を
2023/3/29 13:11 1580文字<1面からつづく> 千野円句(まるく)さん(24)が世界最高峰の一つとされるロシア国立ボリショイ劇場のバレエ団で活躍するなか、ロシアがウクライナで始めた「特別軍事作戦」は、両国の舞台芸術の世界にも暗い影を投げかけている。芸術は政治と無縁でいられないのだろうか。 ロシアのプーチン政権が2022年2月
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文芸時評
3月 小説による荒業 「家」解体の前と後を描く=大澤聡
2023/3/29 13:11 2162文字こたつの正方形の各辺にひとりずつ脚をつっこんで上半身だけ覗(のぞ)かせていると、ふと4人で「ひとつの塊」になったように思えた。川上未映子『黄色い家』(中央公論新社)にそんなシーンがある。1990年代のおわり、19歳の「花」は同世代の女子2人、39歳の女1人と奇妙な共同生活をおくっている。 スナック
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兎は薄氷に駆ける
/210 貴志祐介 画 サイトウマスミ
2023/3/29 13:11 911文字検察としては、十五年前の冤罪(えんざい)事件には、本来、触れたくもないはずである。しかし、まんまと弁護側の罠(わな)に嵌(は)まり、そうせざるを得ない状況に追い込まれてしまったのだ。「ですけど、英之が、思い込みだけで殺人を犯したなんて、いくら何でも説得力がないと思うんですけど」 千春が、顔をしかめ
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Topics
ポーランドのロメル初代駐日大使 戦争難民の支援に尽力 ウクライナ侵攻に重ね顕彰進む
2023/3/29 13:10 1808文字第二次大戦中にポーランドから日本にたどり着いたユダヤ人を中心とする難民に支援の手を差し伸べた外交官がいた。ポーランドの初代駐日大使を務めたタデウシュ・ロメル(1894~1978年)。ロシアによる軍事侵攻でウクライナから大量の難民が発生するなか、人道主義を貫いたロメルを顕彰する動きが高まっている。
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文芸時評
3月 私のおすすめ 渡辺祐真(書評家)
2023/3/29 13:10 776文字(1)川上未映子『黄色い家』(中央公論新社)(2)森泉岳土『仄世界』(青土社)(3)菅原百合絵『たましひの薄衣』(書肆侃侃房) ◇掘り崩される自他の境界 (1)高校生の伊藤花は、20歳年長の黄美子と同年代の少女2人とともにスナックを経営している。彼女たちは疑似家族のように支え合いながら暮らしていたが
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文芸時評
3月 私のおすすめ 大塚真祐子(書店員)
2023/3/29 13:10 791文字(1)トマス・エスペダル著、枇谷玲子訳『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』(河出書房新社)(2)ハン・ジョンウォン著、橋本智保訳『詩と散策』(書肆侃侃房)(3)石垣りん『朝のあかり 石垣りんエッセイ集』(中公文庫) ◇「歩くこと」とは何か 歩くという営みが人々に何をもたらしてきた
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展覧会 「KAMO HEAD 加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020」=評・平林由梨
2023/3/29 13:10 736文字◇「頭」が引き出す個性 ジュンヤワタナベやアンダーカバーなど、1990年代に異彩を放ち、世界へと進出したファッションブランドに伴走したヘアデザイナーが加茂克也(65~2020年)だ。その20年にわたる仕事を見せる展覧会が表参道ヒルズ(東京都渋谷区)の「スペース オー」で開かれている。4月2日まで。
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「膠を旅する」展 生産工程を記録 東京・東中野
2023/3/29 13:10 372文字日本画制作に欠かせないにかわ。この画材の背後に広がる歴史を紹介し、話題を呼んだ展覧会の後続版とも言うべき「膠(にかわ)を旅する―いのちといのちをつなぐ人」展が、東京・東中野のありかHole(ポレポレタイムス社、03・3227・1405)で開催されている=写真。 にかわを巡る営みをたどるプロジェクト
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雄大な自然、調和する白壁 古窯・丹波焼の歴史と美しさ堪能
2023/3/29 08:30 1079文字平安時代から続く丹波焼の生産地、兵庫県丹波篠山市。雄大な山々に囲まれた場所に陶芸をテーマにした美術館がある。焼き物の歴史と美しさを知りたくて、訪ねてみた。【松室花実】 丹波焼は中世から現在まで生産が続く代表的な六つの窯、「日本六古窯」の一つ。丹波篠山市の立杭地区には今も多くの窯元が工房を構える。そ
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毎日全国学生競書展 金賞など決まる /佐賀
2023/3/29 05:12 801文字太宰府天満宮奉納第67回毎日全国学生競書展に全国から1万2122点の応募があり、特別賞と金・銀・銅の各賞が決まった。金賞受賞者は次の皆さん。(関係分・敬称略) ◇規定の部・毛筆◇ 【佐賀市】高2=斉藤彩菜(佐賀北)岩野凜(龍谷) 【鳥栖市】小5=高尾侑那(田代)▽小6=木脇七海(旭)松尾柚乃(基里
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城の櫓刻む 射た矢も? 落書きか 戦国時代の瓦出土 来月9日まで展示 今治・村上海賊ミュージアム /愛媛
2023/3/29 05:11 813文字戦国時代の瓦工の「落書き」か? 城の防御や物見のための「櫓(やぐら)」と、無数に射かけた矢とも見える多くの斜線を線刻した丸瓦が見つかった。場所は村上海賊の主要家系の一つ・能島(のしま)村上家の本拠地の一部とみられる愛媛県今治市の幸賀(こうが)屋敷遺跡。中・近世城郭に詳しい考古学者の中井均・滋賀県立
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尾道市文化財 仏像3体を指定 大山寺所蔵 南北朝時代の作 /広島
2023/3/29 05:10 272文字尾道市教育委員会は、大山寺(長江1)が所蔵する木造十一面観音菩薩(ぼさつ)坐像(23センチ)など3体を市文化財(彫刻)に指定した。南北朝時代(14世紀後期)の作で「美術的にも学術的にも価値が高い」としている。 中尊の十一面観音と左脇侍の木造聖(しょう)観音菩薩坐像(33センチ)、右脇侍の木造如意輪
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謎の陵墓群、空から測量 若手研究者、CFで費用調達 立ち入り制限の奈良・佐紀古墳群 /奈良
2023/3/29 05:09 753文字古代の陵墓がひしめく佐紀古墳群(奈良市)の解明に向け、考古学の若手研究者が上空からのレーザー測量費をクラウドファンディング(CF)で募ったところ、目標額を大幅に上回る約500万円が集まった。これまで一部の測量図しかなく謎の多い古墳群だが、2月上旬に全古墳の測量を終え、成果は今年夏ごろに公開する予定
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新潟・あおぞらギャラリー 絵や写真54点一新 /新潟
2023/3/29 05:04 394文字新潟交通の旧電車線廃線跡地に整備された自転車・歩行者道オレンジロードにある「あおぞらギャラリー」(新潟市西区)で作品の張り替えが行われ、市立黒埼中・美術部の生徒らが描いた静物画やキャラクター絵をはじめ、キヤノンフォトクラブのメンバーが撮影した風景写真など計54点を新たに展示した。 同ギャラリーは、
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