アート・書
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操業の姿、よみがえる 製鉄作業場の修復完了 「もののけ姫」「たたら場」モデル /島根
2023/5/28 05:09 619文字日本古来の製鉄法であるたたら製鉄の作業場などが全国で唯一残っている「菅谷(すがや)たたら山内(さんない)」(島根県雲南市吉田町吉田)の保存修復事業が昨年度で終了した。10年にわたる改修工事で、操業時の姿がよみがえった。 菅谷たたら山内は、江戸時代に松江藩の鉄師を務めた田部(たなべ)家がたたら製鉄を
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毎日紙上書道展 4月度入賞作品/下 /兵庫
2023/5/28 05:09 1491文字■選・上月通歳さん ◆特別優秀作品 ◇稲美町立稲美北中3年 上野結衣 重厚な中に緩急を巧みに取り入れた優秀作。これからも無限の可能性に挑戦し続けましょう。 ◆優秀作品 ◇姫路市立広畑中2年 髙濱碧 線の隅々まで神経が行き届いていて、伊勢神宮の荘厳で静寂な様子が作品から伝わってきます。 ◇豊岡市立日
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「秀吉禁制書」文化財に 南あわじ市指定 「十二神将立像」も /兵庫
2023/5/28 05:08 370文字南あわじ市の有形文化財に「羽柴秀吉による禁制書」など3点が指定され、市役所で指定書交付式があった。浅井伸行教育長が所有者の代表に文書を手渡した。 市教委によると、禁制書は1581(天正9)年の淡路攻めの際に秀吉が出した書状で、自軍に略奪や放火などの行為を禁じる内容。秀吉の禁制書は、特に初期のものは
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北辰墨花
藤野さん書道講座 優秀作品 /京都
2023/5/28 05:08 678文字毎日書道会参事の書家、藤野北辰さんによる書道講座「北辰墨花」が10日、京都市上京区の毎日新聞京都ビル7階ホールで開かれた。参加者は5月の題「葵祭(あおいまつり)」の作品作りに挑んだ。 藤野さんは「5月の課題は葵祭。上賀茂の賀茂別雷(かもわけいかづち)神社と下鴨の賀茂御祖(かもみおや)神社の大祭です
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米原市文化財に2件指定 興津家長屋門、曲谷の石工道具 /滋賀
2023/5/28 05:08 587文字米原市教委は、江戸時代に建てられた興津家長屋門(同市上野)と同市曲谷地区で石臼を作るために使われていた「曲谷(まがたに)の石工道具」の2件を新たに同市文化財に指定した。市によると、消耗品である石工道具の文化財指定は県内初だという。市指定文化財は計97件となった。 興津家長屋門は、入母屋造りで県内で
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「毎日女流書展」 荒井さんが入選 /滋賀
2023/5/28 05:08 83文字女性を対象にした総合書展で今回47回展を迎えた「毎日女流書展」(毎日新聞社、西部毎日書道会主催)の入選者は次の方。(敬称略) <入選>近代詩文書=荒井慶子(大津市)
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みんな元気になる絵本
「タヌキのキヌコ」 /富山
2023/5/28 05:05 854文字◇声かける勇気を プー横丁「プーの店」店長・杉原由美子さん 表紙は、タヌキのキヌコが人間に化けた瞬間をとらえています。愛嬌(あいきょう)たっぷりでしょう? これから生まれて初めて人間界へ遊びに出かけます。 山を下りる途中、いつもからかってくるカラスにあいました。でも、キヌコが上手に人間に化けている
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佐渡島の金山・世界遺産を目指して
登録の流れや価値語る 「三内丸山遺跡」所長、県民会議で講演 /新潟
2023/5/28 05:05 514文字「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を目指す官民による「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」の総会が27日、新潟市中央区の朱鷺(とき)メッセであった。 総会では、2021年に世界文化遺産に登録された青森県の三内丸山遺跡と関連施設からなる「三内丸山遺跡センター」の岡田康博所長が、同遺跡が世界遺
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松山バレエ団、「ジゼル」公演 いすみで6月4日 /千葉
2023/5/28 05:04 398文字世界的なバレリーナである森下洋子さんが率いる「松山バレエ団」(東京都港区)の公演が6月4日、いすみ市の岬ふれあい会館で開かれる。2017年からコロナ禍での中止をはさみながら開催しており、今年で4回目となる。 演目は同市の公演では初めてとなる「ジゼルとアルブレヒト」。森下さんは1985年にこの作品で
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前橋空襲の史実、基に 市民ミュージカル「灰になった街」 3部作第1作 8年ぶり、8月再演 /群馬
2023/5/28 05:03 688文字太平洋戦争の終戦直前に500人以上が犠牲となった前橋空襲を題材に、平和への思いを引き継ごうとするミュージカル「灰になった街」(まえばし市民ミュージカル実行委主催、前橋市共催)が8月、8年ぶりに再演される。チケットは6月から販売する。新陽一総監督(69)は「ウクライナの現状を見ると、かつてなく『平和
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最上期の山形城絵図、再構成 芸工大生、崩し字読み解き冊子に 新たな仮説も盛り込む /山形
2023/5/28 05:02 1123文字東北芸術工科大(山形市)芸術学部歴史遺産学科の学生が、冊子「最上期山形城絵図の世界」をまとめた。最上氏が城下町・山形の礎を築いた16世紀末~17世紀初めの山形城周辺を描いた絵図を、今後の研究に活用しやすく再構成。当時の様子を記録していると高く評価されてきた絵図が後世の史料を組み合わせて作られたとす
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人と人結ぶ音楽の力を今 旧ソ連支配下のエストニア出身 N響・名誉指揮者 ヤルヴィ氏
2023/5/28 02:01 1798文字<文化の森 Bunka no mori> 昨年8月まで7年間にわたってNHK交響楽団(N響)の首席指揮者を務めたパーヴォ・ヤルヴィ氏が、在職中にライブ録音した「バルトーク 管弦楽のための協奏曲&中国の不思議な役人」(ソニー)をリリースした。「演奏後、特別なものができたと実感がありました」と語るマエ
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村上春樹さん単独インタビュー 「壁」が大きな意味持つ 米ウェルズリー大で新作と現代を語る
2023/5/28 02:01 2910文字<文化の森 Bunka no mori> 作家の村上春樹さんは、特別客員教授として招かれ滞在中の米ウェルズリー大で4月下旬、毎日新聞の単独インタビューに応じた。前日に同大で「疫病と戦争の時代に小説を書くこと」と題する講演を行った村上さんは、大学での活動や講演の意図、同月刊行した新作長編小説『街とそ
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物語の力、信じて 村上春樹さん 「疫病と戦争の時代」テーマに講演
2023/5/28 02:01 905文字<文化の森 Bunka no mori> 講演は、ウェルズリー大に滞在中の村上さんによる最大のイベントで、英語で行われ、学生や教員ら約900人が熱心に耳を傾けた。最初に、米国で小説『ねじまき鳥クロニクル』(1994~95年)を執筆した際の思い出を話し、「随分たって、ここに帰ってくることができ、うれ
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青嵐の旅人
/124 天童荒太 高杉千明・画
2023/5/28 02:00 1017文字「農兵たちの調練に苦労しているのは、別にうちの藩だけじゃないと聞くぜ」 十日に一度、ヒスイと救吉がさぎのやに戻った折、勇志郎も夕飯時に実家に寄って、各所で仕入れた話を伝えてくれた。「どこの藩でも、百姓ばかりを駆り集めたんじゃ米も野菜も作れず、生糸もできず、魚も山菜も薪(まき)もとれない。民だけでなく
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遊ぶ子ども描く ちひろ作品展示 練馬で6月から /東京
2023/5/28 02:00 318文字画家いわさきちひろが息子をモデルに描いたスケッチや、さまざまな季節の中で遊ぶ子どもを描いた作品を展示する「ちひろ 子ども百景」が、練馬区のちひろ美術館・東京で6月24日~10月1日に開かれる。 展示する約60点は、息子やその友達が遊ぶ様子をスケッチしたり、育児書のために多くのカットを描いたりする中
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匠なくして祭りなし 「祭車」新造、引き継がれる情熱と技 三重
2023/5/27 17:30 1118文字北勢の各地域に残る石取(いしどり)祭で欠かせない山車の「祭車(さいしゃ)」。三重県いなべ市員弁町の石仏自治会は、長年使ってきた祭車が老朽化したため新造し、桑名市無形文化財保持者(漆工芸)の塗師(ぬし)、山本翠松さん(73)=同市安永=に漆塗りを依頼した。約7カ月にわたる作業を経て今月中旬、新装の祭
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「巨大で多面的な坂本龍一 起点は1968年」批評家・浅田彰さん
2023/5/27 14:00 2518文字3月28日に71歳で死去した音楽家の坂本龍一さんの歩みを、親交の深かった批評家で京都芸術大教授の浅田彰さんに振り返ってもらいました。「アーティスト兼アクティビスト」だった坂本さん。1978年のYMO結成以降の活躍が鮮烈ですが、浅田さんは、その10年前の「68年」を起点に考えるべきだと指摘しています
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兎は薄氷に駆ける
/257 貴志祐介 画 サイトウマスミ
2023/5/27 13:08 858文字「弁護人。立証趣旨を明らかにしてもらえますか?」 奥野裁判長が、質問する。実際のところ、かなり不思議に思っているような顔だった。「わかりました」 本郷弁護士は、大きくうなずき、法廷中に聞こえるような声で宣言する。「弁護側は、ポンティアック・ファイアーバード・トランザムのキーより鑑識が検出した指紋は、
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「戦争と疫病はキーワードに」 村上春樹さん単独インタビュー/下
2023/5/27 11:00 4488文字米ウェルズリー大に特別客員教授として滞在中の4月28日、作家の村上春樹さん(74)が毎日新聞の単独取材に応じた。インタビューの後半では、刊行したばかりの新作長編小説「街とその不確かな壁」(新潮社、別項参照)について詳しく聞き、存分に語ってもらった。(インタビューの前編はこちらをお読みください)【構
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