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コウノトリ空へ 2005初放鳥

「初孫」も大空へ 6羽、きょう訓練−−兵庫・豊岡

 兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷(さと)公園は19日から、今年生まれた幼鳥6羽の野生順化訓練を始める。うち4羽は、71年に福井県で保護され今年6月に死んだ雌・武生の「初孫」。順調なら07年度にも自然界に放鳥される予定で、「祖母」らが果たせなかった「再び大空へ」の夢がかなうことになる。

     野生復帰のための順化訓練は、高い屋根のケージでの飛行や生きた餌の捕獲など自然環境で生き残る能力アップを目的に、03年にスタート。うち身体能力の高い計5羽が今年9月24日、試験放鳥され、現在も同市内にとどまっている。郷公園では現在、それに続く計12羽が訓練中で、来年度以降に放鳥の順番を待っており、今回の訓練は第3弾になる。

     4羽は、94年に唯一生まれた武生の娘・紫が母親で、今年4〜5月にふ化し、一時は親子三代がそろい関係者を喜ばせた。武生は、国内で野生コウノトリが絶滅する直前に保護されたが、日本産ではなく大陸からの迷い鳥とされる。しかし孫の4羽は、国内で保護されて唯一子孫を残した武生の血統を受け継いで遺伝的に貴重という。

     同公園の大迫義人・主任研究員は「コウノトリの保護増殖の歴史を作った武生の孫たちが自然界で命をつなぎ、豊岡から福井に“里帰り”できる日が来れば、人間とコウノトリとの共生もさらに深まるはず」と期待を寄せた。【武井澄人】

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