メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

田老地区 母と子

離れても、力になりたい 夫が愛した、海と故郷

防潮堤の上から、夫の幸雄さんが仕事場としていた海を見つめる(左から)妻の山本ヒデさん、長女の永都さん、長男の一慶君

 すべてをさらった海は、日差しにきらめき穏やかだった。4月3日。山本ヒデさん(45)は、長女の永都(ひさと)さん(17)、長男の一慶(いっけい)君(12)と一緒に「あの日」以来初めて海を見ていた。岩手県宮古市田老地区を二重に守り「万里の長城」とも呼ばれた自慢の防潮堤は、砕かれていた。ヒデさんは前日、潮の流れでたどり着くことが多いという50キロ離れた釜石市まで、夫の幸雄(さちお)さん(49)を捜しに行った。「冷たい海にいるかと思うとかわいそうで……」。幸雄さんは今も見つからない。生活を支え、誇りだった青い海。「もう見るのが怖い」。目をそらし、つぶやいた。

この記事は有料記事です。

残り1354文字(全文1633文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. インドネシア選管「職員119人死亡」 大統領選と総選挙で「過労」
  2. アクセス NGT48・山口真帆さん卒業表明で運営側への批判再燃 識者は「最悪の幕切れ」
  3. 九州新幹線にミッキーデザイン登場 5月17日から半年の期間限定
  4. 韓国警察、「JYJ」ユチョン氏の逮捕状請求へ 麻薬使用容疑で
  5. 埼玉・川口の小学校でクルド人いじめ深刻 支援者「特別視せず平等に対応を」 

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです