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5000人規模の構想を発表 建設費3兆円で2030年にも実現可 清水建設

深海未来都市「OCEAN SPIRAL(オーシャン スパイラル)」の下層部分=清水建設提供

 清水建設は18日、同社の技術の粋を結集した独自の深海未来都市構想「OCEAN SPIRAL(オーシャン スパイラル)」を発表した。海底に眠るレアメタルなどの鉱物資源の採掘、深層水を活用した養殖漁業などを想定。水深3000〜4000メートルの深海に資源開発工場を設置し、らせん状のチューブで海面近くの球体居住区(直径500メートル、5000人収容)とを結ぶ。建設には5年かかり、建設費は3兆円というが、2030〜50年には実現可能という。

     夢物語ではない未来建設を提案する「シミズ・ドリームシリーズ」の第3弾。独立行政法人「海洋研究開発機構」(JAMSTEC)、東京大、佐賀大、昭和電工などの協力を受け、清水建設のスタッフ20人が2年がかりで構想を練った。

     清水建設によると、固化時間が早い樹脂コンクリート、透明アクリル板、繊維強化プラスチック(FRP)など現在使われている資材を活用。浮力と重力のバランスを等しくすることなどで位置を安定させる。津波、台風などの災害時は居住区を水面下に沈下させ、波浪を避ける仕組み。

     研究施設、ホテル、深海探査船の補給基地なども盛り込んだ。海底資源の採掘や養殖漁業のほか、深海の温度差を利用した海洋発電▽深海の圧力差を利用した浸透膜による海水の淡水化処理▽海底メタンによる二酸化炭素(CO2)のメタンガス転換−−などが期待できるという。

     ネックは3兆円と算出した建設コスト。それでも、清水建設は「世界の約7割は海。人類社会の持続性向上にとって、深海の利用は必須です」(環境・技術ソリューション本部)と意気込んでいる。

     「シミズ・ドリームシリーズ」はこれまで、海上の環境未来都市「グリーンフロート」、月面上の太陽発電基地「ルナリング」を発表してきた。【デジタル報道センター/高橋昌紀】

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