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日本発・世界のヒット商品

西アフリカではサバ缶が国民食 川商フーズ「GEISHA」

「川商フーズ」が西アフリカで販売しているサバの缶詰「GEISHA(ゲイシャ)」

 食品商社「川商フーズ」(本社・東京都千代田区)が西アフリカのナイジェリアなどで販売しているサバの缶詰「GEISHA(ゲイシャ)」は半世紀以上にわたり、現地の食卓で人気を集めている。

 サバとトマトのイラストで表現しているように、トマトソースで煮込んだ。人口1億7000万人のナイジェリアでは、サバの缶詰の7〜8割を占める国民食だ。

 川商フーズの前身、旧野崎産業が戦前にカニの缶詰を米国に輸出した際、当時外国人向けのお土産として芸者の絵が人気だったことから、「ゲイシャ」を商品名にした。1911年のことだ。缶のふたには今も、扇子を手にした芸者が描かれている。

 アフリカ進出は50年代。缶詰の新たな輸出先を探していたロンドン支店の駐在員が、英語圏のナイジェリアとガーナに目をつけ、リュックに缶詰を詰めて売り歩いた。冷蔵庫などが普及していなかったため、保存がきいて扱いやすい缶詰は重宝がられたという。

 155グラム入りが日本円で80円前後、425グラム入りが250円前後で販売されている。昼食が1食250円程度で食べられる現地の物価水準からすると決して安くはないが、コンスタントに売れている。

 川商フーズは中東のドバイをアフリカ向けの拠点にしていたが、2011年にはガーナの首都アクラに事務所を開設した。

 海外事業部の高橋正禎さんは「人口が急増する魅力的な市場。カメルーンなど周辺諸国でも品質の高いゲイシャを広げていきたい」と意気込んでいる。

 ゲイシャ缶詰はサバだけでなく、ツナやフルーツ、野菜など幅広いラインアップがあり、欧米や中東など世界20カ国以上で販売されている。ただ、「西アフリカではゲイシャといえばサバ」といい、サバ以外の缶詰の販売拡大は今後の課題のようだ。【神崎修一】

個人輸入する日本のファンも

 ゲイシャ缶詰を製造、販売していた旧野崎産業は1999年に旧川鉄商事と合併した。合併後の川鉄商事はその後、社名をJFE商事に変更し、2004年に食品部門を分社化して川商フーズが誕生した。同社は日本国内では、コンビーフ以外にウインナーソーセージの缶詰や牛肉の大和煮の缶詰などを販売している。

 ゲイシャ缶詰は日本では未発売だが、個人輸入で取り寄せるファンもいるという。

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