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「下流」の人は他人と関わらない傾向 

世論調査「日本の世論2014」

 社会の「上流」に属すると考える人ほど近所づきあいのある安心感を求め、「下流」に属すると考える人は近所づきあいより他人と関わらない気楽さを選ぶ傾向があることが、毎日新聞社と埼玉大社会調査研究センターが実施した世論調査「日本の世論2014」で分かった。専門家は、貧困と人間関係の貧しさに相関関係ができたと指摘する。

 調査では「上」「中の上」「中の下」「下の上」「下の下」の五つの層の中で自分がどこに属すると思うか選んでもらった。「中の上」と「中の下」を足した「中流」が6割、「下の上」と「下の下」を足した「下流」は3割だった。世帯年収「300万円未満」の人の45%が「下流」に属すると思っていた。

 自分を「下流」と思う人で「近所づきあいをしている」と答えた人は61%に対し、「上流」、「中流」の人はそれぞれ67%。五つの層のうち、近所づきあいをしている割合が最も低かったのは「下の下」の44%で、最も高かったのは「中の上」の70%だった。

 「近所づきあいのある安心感と、他人と関わらない気楽さのどちらを選びますか」との質問に、「上流」の56%、「中流」の46%が「安心感」を選んだが、「下流」は36%。五つの層で見ると、「気楽さ」を選んだのは「下の下」が40%と最も高く、最も低い「中の上」では23%だった。

 「親の面倒をみるのは子どもの務め」と思う人は「上流」で61%、「中流」は50%、「下流」は44%。経済的に苦しいと身近な人間関係や家族とのつながりを深めようという意識も薄いようだ。

 この結果について、広井良典千葉大教授は「経済格差と人間関係の格差に相関関係ができてしまったようだ。これが進むと『下流』の人は社会から疎外され、社会の治安にもかかわる。増えないパイを公平に分配することを考えるべきだ」と話す。

 調査は10月中旬から12月初旬にかけて全国の有権者1800人に郵送で行い、回収率59%だった。【扇沢秀明】

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