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錦織圭

杉山愛さんエール「挑戦者であり続けて」

昨年は世界ランキングで5位につけるなど健闘した錦織圭。今年も一層の活躍が期待される=東京・有明コロシアムで2014年10月5日、喜屋武真之介撮影

 昨季、錦織圭選手は世界ランキング5位まで上り詰めた。躍進をもたらしたのは攻めのプレースタイルを早めにつかんだことが大きい。動き、反応、展開の速さのすべてがかみ合う時にできる攻撃的なテニスは、彼にしかできないものだった。ツアー開幕後に攻めのテニスの手応えをつかみ、本人の中で自信を深めて確立していった。

 マイケル・チャン・コーチとどういうスタイルを作っていくのかを考え、初めは半信半疑で疑問も投げかけていたという。でもチャン・コーチは「このトレーニングをしていればおのずと見えてくる」と信じさせた。それが見えたのが1月の全豪オープンだ。4回戦のラファエル・ナダル(スペイン)との試合はストレート負けだが、3セットとも1、2ポイントの差でナダルを相当いら立たせていた。これだという手応えを1回つかむことが選手としては一番大きい。

 一番印象深かったのは、9月の全米オープンの準決勝でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦。涙が出るぐらいすごいことを成し遂げた。4大大会で男子の決勝の舞台はイメージすらできなかった中で、日本人初の決勝進出。歴史に刻む大きな一ページだった。

 そして、その後にも2大会連続優勝。ATPツアー・ファイナル出場に向けて負けられないプレッシャーの中で乗り越え、特に日本凱旋(がいせん)試合、楽天ジャパン・オープンの優勝での涙はすてきだった。最後のファイナル出場が懸かった試合も、常に良い状態ではなかった中で何とかして勝つという力を感じさせた。底力というか人間力があるからこそのパフォーマンスだと思う。

 今季は周りからの期待も高く、相手に研究もされる。トップの宿命を背負うことにもなる。でも「まだまだ強くなれる」と言っており、これだけの成績を残しても達成感を感じていないのは素晴らしい。チャン・コーチも無駄なことを省いていくことでもっと効率の良い勝ち方ができると言っていた。彼のさらに磨きがかかったテニスを見るのはすごく楽しみだし、挑戦者でい続けてほしい。(元プロテニスプレーヤー・杉山愛)

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