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(3)「情報源保護」と「説明責任」 ホワイトハウス取材の作法

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米国務省がウエブサイト公表している記者取材時の「グラウンド・ルール」。オンレコからオフレコまで4段階に分かれている
米国務省がウエブサイト公表している記者取材時の「グラウンド・ルール」。オンレコからオフレコまで4段階に分かれている

 「今日はオフ・ザ・レコードです。政府当局者が率直に話せるようにするための設定です。これまで破られたことはありませんので、どうぞご理解を」

 2月、ワシントン市内某所の地下会議室。ある会合で冒頭、司会者がそう説明した。機微に触れる題材だがつっこんだ話が聞きたい。話す側も、自分のやっていることについて記者や関係者の間に一定の「了解」を形成しておきたい。そんな場合に、発言者も発言内容も一切公開しない約束で「オフ・ザ・レコード」(日本でいうオフレコ)の会合、記者会見が行われることがある。

 発言者と発言内容を報じる程度については、いくつかの段階がある。米国では、その「ルール」が明文化され公表されている場合もある。国務省(日本の外務省)では4段階を設定している(http://www.state.gov/r/pa/prs/17191.htm)。

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