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(53)イスラム教徒の葬儀

チュニジア中部シディブジド郊外にある墓地=2014年10月25日午後5時57分、秋山信一撮影

 イスラム教徒は死の知らせを聞いた時、次のように言う。「まこと、我らはアラー(神)のもの。まこと、我らはアラーのもとへ帰るのだ」。私が初めてこの文言を唱えたのは、祖母が亡くなった日だった。

 2005年、私の高校卒業試験の2カ月前だった。祖母の家でずっと看護をしていた母から電話があり、意気消沈した声で言った。「おばあさんが亡くなったとお父さんに伝えなさい」。涙もろい私だが、大好きな祖母が亡くなった時には、なぜか涙が一滴も流れなかった。祖母のがんとの闘いは数年間続き、亡くなった時、悲しいというより、やっと祖母が楽になったと思った。

 私は祖母の逝去で初めて葬儀を経験した。家族が祖母の周りに集まり、聖典(コーラン)を読んだり、祖母の…

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ザイナブ・アジジ

1987年、カイロ生まれ。アインシャムス大学(カイロ)で日本語を専攻。2007年に東京外国語大学に留学。これまでに大阪府や静岡県でホームステイの経験がある。11年2月に毎日新聞カイロ支局に入り、特派員の取材サポートなどを担当している。

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