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(54)エジプトの夏を潤す壺

エジプトの首都カイロで、街角に並べられた「オッラ」。中には飲料水が入っており、誰でも飲めるようになっている=2015年5月21日、秋山信一撮影

 亡き祖父はいつも「オッラ」と呼ばれる素焼きの壺(つぼ)に入れた水を飲んでいた。水道水をオッラに入れ、ローズ水を数滴垂らした後、窓際に常備していた。水は壺から染み出すため、受け皿が必要だ。香り付けのため、祖父は受け皿にレモンとミントの葉も入れていた。

 私には、祖父が冷蔵庫で冷やした水ではなく「オッラ」の水を飲むのが不思議だった。母は「オッラの水には特別な味があるの。それに、暑い場所から帰ってきて、冷えすぎた水を飲むと喉に良くないのよ」と教えてくれた。

 エジプトの街角では暑い季節になると、道ばたやモスク(イスラム礼拝所)の前に並べられた陶製の壺をよく…

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イナス・タウフィーク

1980年、カイロ生まれ。アインシャムス大学(カイロ)で英文学を専攻。来日経験はないが、「いつか日本に行ってみたい」。日本食では天ぷらが好みで、お寿司など生魚は大の苦手。2005年6月に毎日新聞カイロ支局に入り、特派員の取材サポートなどを担当している。

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