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(65)ダマスカスから見た難民問題

 欧州へ逃れる途中にエーゲ海で水死したシリア難民の子供の写真は、アサド政権のお膝元である首都ダマスカスでも波紋を広げた。政府は不法越境の危険性に警鐘を鳴らした。だが、市民の間では、内戦の長期化や公共サービスの低下に絶望し、国外移住を望む声が絶えない。

 ダマスカスのバラミカ地区では今夏、気温40度に迫る猛暑の中、パスポートを発行する政府庁舎の前に連日長蛇の列ができた。「国外脱出」を目指す人々にとって、パスポートは欠かせない。生命の危険を冒してでも、「マシな生活が送りたい」というはかない希望を抱いている。

 「息子を欧州に行かせるため、宝飾品を全て売りました。シリアには今、若者の未来がありませんから」。あ…

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フアード・アリ

1980年生まれ、ダマスカス在住。ティシュリーン大学(シリア西部ラタキア県)で英文学を学び、卒業後はシリア国営テレビなどで勤務。日本の印象は「平和と教育で優れた国」。シリアで毎日新聞の取材をサポートしている。

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