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SUNDAY LIBRARY

横里 隆・評『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』

いつか終わるからこそ輝く今、当たり前の大切さに気づく

◆『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』ルイス・ダートネル/著 東郷えりか/訳(河出書房新社/税抜き2300円)

 私たちの身の回りは、さまざまな便利なモノ、役に立つ製品で溢(あふ)れている。しかし、それらを構成する細かな部品の製造方法や仕組みに関して、私たちはほとんど何も知らない。知っているのは、ただその使い方だけだ。日常生活においては使い方だけ知っていれば事足りる。スマホを例にとれば、数多くの精密部品の形状や役割、その材質を把握し、なおかつそのメカニズムまで理解する必要などまったくない。そんなマニアックな知識は、製品を作る会社の開発者や技術者に任せておけばいい。そうして多くの人は、使うこと、消費することだけが巧みになった。すっかり消費上手になった私たちは、身の回りにあるモノをゼロから作り出すことなどしないし、できなくなった。

 そこでふと考える。モノではないもの、たとえば人間関係のように店で売っていないものは、ひとりひとりが…

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