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中塩美悠の青いバラ

「希望」を糧に、次の大会に向け前進

スケートアメリカの試合後、宇野昌磨選手(左から2人目)や宮原知子選手(右から2人目)ら日本人選手に、19歳の誕生日を祝ってもらった中塩美悠さん(中央)=中塩さん提供

 今回は10月23〜25日に開催されたスケートアメリカについて書こうと思います。

     まず、スケートアメリカが終わって今の感想は「脱力」です。スケートアメリカへの出場が決まって、今までこれに合わせて調整してきました。ロンバルディアトロフィーも、中四国九州ブロック大会も、終わったあと、さまざまなことを学びました。良かった点、悪かった点すべて含めて準備してきたつもりでした。

     しかし、スポーツの世界は結果がすべてです。いくら練習でできていても本番でできなければ意味がないのです。「自信をもって滑りたい!」。先月そう書きました。そして常に心がけるようにしてきました。

     ショートの時は自信をもって滑りきれたと思います。しかし、フリーの1本目のジャンプをとんだ時、ほんの一瞬「恐れ」が頭をよぎったのです。ほんの一瞬でしたが、運命はその一瞬を見逃さなかった。気がついた時にはもう遅すぎました。その一瞬の迷いで中東の踊り子はただの「困ったみゆちゃん」へと早変わり。演技をあとで見てみると、衣装と化粧しかシェヘラザードの要素はありませんでした。

     今までさんざん「演技する」ということにこだわってきたのに、たった一つの誤りでどんどん崩れていき、ふたを開けてみると演技の「えの字」もないものになっていました。

     実際にこうして過去を振り返り、文字にすることは正直つらいです。できればなかったことにしたい。しかし、それでは成長できません。人は間違いから学ぶのです。学んで悔しいと思った時、その思いはその人の糧となり、次へつながると信じています。

     ギリシャ神話でパンドラが箱を開けた時、この世の悪が飛び出しました。箱を開けた後悔から彼女を救ったのは、最後に入っていた「希望」でした。私にもまだ希望があります。チャンスは残されています。今から全日本まで、必死に練習する価値は十分残されています。今後、背水の陣の思いで練習に励みたいと思います。

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