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漂う民〜同時進行ルポ

ドイツから突然の電話(11月17日・オーストリア南部グラーツ)

グラーツ郊外の一時収容施設での暮らしに不安を訴えるルスタムヘル・アブドゥルハクさん=2015年11月17日、坂口裕彦撮影

 西欧を目指すアフガニスタン人のアリ・バグリさん(30)一家を見失った私は16日、スロベニア北部とオーストリア南部の難民キャンプを訪れたが、見つけることができなかった。人々は、こちらの予想を大きく上回るスピードで前進していた。私は見つけ出す確信を持てないまま、オーストリア南部グラーツの一時収容施設へ向かうことにした。

 17日午前、グラーツ中心部から車で約15分走ると、巨大なスポーツ公園が見えてきた。ドーム型の建物と…

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坂口裕彦

1998年4月入社。山口、阪神支局を経て、2005年に政治部。首相官邸や自民、公明両党、外務、防衛、厚生労働省などを担当した。13年に外信部に移り、14年4月から現職。ウィーンを拠点に、中東欧や国際原子力機関(IAEA)などの動きをウォッチ。ウクライナ危機の現場も取材している。

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