「千と千尋の神隠し」など有名なアニメ映画を数々生み出してきた「スタジオジブリ」の名物プロデューサー、鈴木敏夫さん(67)には、「居心地の良さ」にこだわったアトリエがある。通称「れんが屋」。その空間の魅力を探りに行った。
四方八方の壁は、赤茶色の濃淡が絶妙なレンガで覆われていた。「れんが屋」という名前を裏切らない、東京都心のマンションの一室。鈴木さんは作務衣(さむえ)姿で、部屋全体を見渡せる「定位置」の長いすに座っていた。
人が集まって、仕事の打ち合わせなど多目的に使うアトリエ。内装は鈴木さんのデザインだ。レンガを取り入…
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