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余録

テレビドラマになった池井戸潤さんの「下町ロケット」は…

 テレビドラマになった池井戸潤(いけいどじゅん)さんの「下町ロケット」は、エンジン部品の製造販売を手がける従業員200人の中小企業を舞台に物語が進む。技術と品質で大企業との攻防に挑む社員の姿に、ものづくりのすばらしさを感じる人は多いだろう▲でも現実は、汚い、きつい、危険という3Kのイメージがある。製造業で働く34歳以下の若年層は1992年の約490万人から減る一方で、近年は300万人を切っている。技術が優れていても人集めに苦しむ小さな会社は少なくない▲大阪市の中小企業支援機関、大阪産業創造館のチーフプロデューサー、山野千枝(やまのちえ)さんは2年前、町工場で働く若者を写真で紹介するインターネットサイトを始めた。製造現場のかっこよさを伝えることで同じ世代の関心を高めたいと考えた▲「ゲンバ男子」と名付けたサイトには74社の139人が登場し、意外にもおよそ半数がアパレルやホテルなど異業種からの転職組だ。「手に職をつけたい」「生活を安定させたい」という理由からだが、経験がなくても意欲があれば職人に育てようという経営者は多いという▲ゲンバ男子の取り組みは工業の盛んな川崎市や愛知県春日井市に広がり、先月、初の写真集が幻冬舎(げんとうしゃ)から出版された。情報発信を工夫すれば若い人に届くという事例もある。サイトに刺激された部品メーカーがビジュアルな求人広告を作ると前年ゼロの応募が40人もあり4人採用できた▲激しい国際競争に直面する製造業界に必要なのは高度で熟練した技術を持つ人材の育成だ。現場の魅力が上手に伝わり、ものづくりニッポンを支える若者が増えるといい。

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