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三陸沿岸続く豊漁 原発事故漁獲規制の影響?

積み重ねられた箱のふたを取ってマダラの大きさを確かめる魚市場職員=岩手県宮古市で2015年12月10日、鬼山親芳撮影

 サケ漁の不振が影を落とす沿岸で、マダラの豊漁が続いている。東日本大震災後に漁獲量が増えていることから、東京電力福島第1原発事故による影響で漁が一時制限されたため、資源量の増大につながった可能性があるという。鍋料理には欠かせない旬の魚に、浜が沸いている。

 10日朝の岩手県の宮古市魚市場。12隻のタラはえ縄漁船が漁獲したマダラ2400箱が、遠くは久慈港などからもトラックで運ばれ、水揚げされた。中には、4キロ前後の2匹が入り、6400円の高値が付いた箱も。午後も8隻分の900箱が水揚げされ、構内には発泡スチロール製の白い箱が積み重ねられた。

 県水産技術センターによると、1〜11月のはえ縄によるマダラの漁獲量は1768トンに上る。好調だった昨年同時期の1642トンを100トン余り上回った。2013年は1737トンだった。震災前の10年が687トンにとどまっており、震災後の豊漁が際立つ。

 原発事故後にタラからは一時、放射性物質のセシウムが検出され、漁獲が規制された。センターは、その間に漁獲の影響を免れたことが、豊漁につながったと分析している。

 この豊漁で、不振のスルメイカ漁やミズダコ漁などから、タラはえ縄漁に切り替える漁船も相次いでいる。こうして漁船数が増えたことも、漁獲量の増大の要因になったとみられている。

 マダラは現在、水深300メートル前後で漁獲されている。今後、産卵のため50〜100メートルの浅場に寄ってくるにつれ、刺し網にも入るようになる。【鬼山親芳】

ことば【タラ】

 国内ではスケトウダラやマダラ、コマイなどがある。北海道沿岸と北陸ではスケトウダラ、その他の地域ではマダラを指す場合が多い。スケトウダラの卵巣を塩漬けしたのがタラコで、タラコを唐辛子で調理したものが明太子。マダラの卵巣は「真子(まこ)」と呼ばれている。

 おなかいっぱいを意味する「たらふく」の当て字が「鱈腹」なのは、産卵期を迎えた成魚のタラが、カニやエビやイカなど身近な生物を何でも食べてしまうほど大食いであることに由来するといわれている。日本人が食べるタラの量は、カマボコなどの原料を含めて年間約20万トン。

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