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北朝鮮

「モランボン楽団」北京初公演ドタキャン

 【北京・西岡省二】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が結成した女性音楽集団「モランボン楽団」が、12日夜に予定されていた北京での初公演を土壇場でキャンセルし、同日午後、帰国した。原因は不明。中朝双方が公演を機に関係改善ムードを演出してきただけに両国間に再び暗雲が垂れこめそうだ。

 関係者によると、メンバーは10日に朝鮮人民軍の「功勲(コンフン)国家合唱団」とともに北京入りし、11日には市内参観やリハーサルをこなした。ところが、12日午後になって北朝鮮の池在竜(チ・ジェリョン)駐中国大使とともに北京首都国際空港に向かい、高麗航空便で帰国の途に就いた。

 今回の公演は中国共産党と朝鮮労働党との党間交流の一環で、共産党対外連絡部が招請。12〜14日に国家大劇院で予定され、党指導部のメンバーが観覧するとみられていた。

 中国国営新華社通信は12日、「実務レベルの意思疎通で行き違いがあった」と伝えたが、詳細な原因は明らかにしなかった。また、「引き続き両国の交流と協力が進んでいくことを中国側は願っている」と強調した。

 モランボン楽団の帰国について、北京の外交関係者は「金第1書記の水爆保有発言が中国側を刺激したのが背景にあるのでは」と推測する。北朝鮮国営報道機関が楽団到着の当日、金第1書記の「わが国は自衛の核爆弾、水素爆弾の巨大な爆音を響かせることができる強大な核保有国になった」という発言を報じていた。この発言を受け、中国側が党指導部の出席取りやめなどの措置を取り、北朝鮮側が楽団撤収で応じたという見方だ。

 また、楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長と金第1書記の過去の親密な関係や、楽団のリハーサルの様子がメディアに報じられたことに北朝鮮側が反発したとの観測もある。

 モランボン楽団にとって、今回は結成3年9カ月で初めての外国公演で、中国との関係改善ムードを演出する予定だった。訪中団一行は100人以上で、朝鮮労働党宣伝扇動部の崔輝(チェ・フィ)第1副部長が引率していた。

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