夫婦同姓合憲

最高裁判決に落胆「結婚って何だろう」

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夫婦別姓訴訟の最高裁判決後の報告集会に臨む原告の(左から)塚本協子さん、小国香織さん、加山恵美さん、吉井美奈子さん=東京都千代田区の参院議員会館で2015年12月16日午後5時51分、後藤由耶撮影
夫婦別姓訴訟の最高裁判決後の報告集会に臨む原告の(左から)塚本協子さん、小国香織さん、加山恵美さん、吉井美奈子さん=東京都千代田区の参院議員会館で2015年12月16日午後5時51分、後藤由耶撮影

 100年以上も家族の形を規定し続ける民法の規定に対し、初めて憲法判断が示された。16日の最高裁大法廷判決は、女性にだけ再婚禁止期間を設けることを違憲としたものの、夫婦同姓は合憲とした。司法の踏み込んだ判断に期待した人たちからは落胆の声が漏れる。女性の社会進出が進み、変わり続ける現実に、法律はいつ追いつくのか。さまざまな家族の思いを描く。

 午後3時過ぎ、最高裁大法廷。東京都内に住む別姓訴訟原告のフリーライター、加山恵美さん(44)は、判決をメモしようと、震える手でペンを握りしめた。敗訴を言い渡された瞬間、「本当に……?」。脱力感で、その後に朗読された判決理由がすぐには頭に入ってこなかった。

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