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図書館

「一度も借りられたことがない本」特集 東京

一度も借りられたことがない本を集めた企画「あなたが一番目の読者です」のコーナー=東京都江戸川区松江2の区立松江図書館で、柳澤一男撮影

 図書館の蔵書のうち一度も借りられたことがない本を誰かに読んでもらおうと、東京都江戸川区立松江図書館(松江2)が新企画「あなたが一番目の読者です」を始めた。貸し出しカウンター前の目立つ場所に設置したコーナーに約40冊ずつを並べている。【柳澤一男】

     同館では区の選書基準に従い、年間約5000冊の本を購入している。多くの人が読みたがるベストセラー本でも、1冊しか購入しない。吉田琢磨館長は「公立図書館なので、限られた予算で将来必要になる可能性がある本をそろえるため」とその理由を説明する。

     一方で、購入から2年たっても一度も借りられていない専門書などが数百冊ある。「一番目の読者」を企画した同館職員、山田愛子さんによると、多くは館内で自由に手に取れる本棚には置ききれず、書庫に保管してあるため、利用者が蔵書検索して請求しない限り、借りてもらう機会は少ないという。

     開始から約2週間で、早くも40冊が「一番目の読者」を得た。コーナーには、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩さんの著書「クラゲに学ぶ」や、東日本大震災の「復興応援写真集 3・11以前」「指点字ガイドブック」などが並ぶ。山田さんは「読んでいただきたい素晴らしい本が多い。ぜひ借りて、このコーナーから“卒業”させてあげて」と話す。企画は27日まで。

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