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ドキュメンタリー

線路男性救おうとして死亡 映画完成へ

「夢に向かって学ぶ日本語学校生の輝く瞳は息子と同じ」というイ・スヒョンさんの両親=ミューズの里「かけはし」制作委員会提供

 JR新大久保駅(東京都新宿区)で2001年1月、線路に転落した男性を救おうとして死亡した韓国人の日本語学校生、李秀賢(イスヒョン)さん(当時26歳)の人となりや、両親に寄せられた見舞金を基にできた奨学金を受けた留学生たちの今を追ったドキュメンタリー映画が、間もなく完成する。タイトルは「かけはし」。誰でも国籍や民族を超えて心と心の懸け橋になれるという思いが込められている。

     事故後、李さんの両親には全国から見舞金が寄せられ、両親は李さんと同じように日本語学校で学ぶアジアからの留学生のために奨学金を創設したいと、1000万円の寄付を申し出た。翌年、李さんのイニシャルを取って「エルエスエイチアジア奨学会」が設立され、これまでに700人以上の留学生に奨学金が支給されてきた。

     ドキュメンタリー映画は、シンガー・ソングライターの中村里美さん(51)=町田市=がプロデュース。異文化交流をテーマに活動している中村さんは事故の翌夏から、慰霊の意味を込めて、李さんが好きだった富士山や韓国の山で国籍や世代を超えて交流する「ピース登山」を実施。李さんの両親が参加したことなどから交流が深まり、映画の製作を思い立ったという。

     約100分の作品では、両親へのインタビューをはじめ、日本語学校で学ぶ留学生の様子や、日本語学校から大学に進学し、社会に羽ばたいた「後輩」たちの活躍ぶりが描かれている。中村さんは「秀賢さんが私たちの心に遺した愛や勇気、日韓の懸け橋になりたいという思いが映画を通して伝わり、市民間の交流につながればうれしい」と話している。

     映画の公開は3月の予定だが、15回目の命日に当たる1月26日午後4時から、千代田区の主婦会館プラザエフで試写会が行われる。事前申し込みが必要。また、同日までに任意額を寄付すれば、エンドロールに名前が掲載される。申し込み・問い合わせはミューズの里「かけはし」制作委員会(070・6511・7275)またはメール(info@musevoice.com)。【石塚淳子】

    〔都内版〕

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