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病院外に支援施設…国内初、NPOが寄付で建設

施設の設計について話し合うNPO法人マギーズ東京のメンバーら。左から2人目が秋山正子・共同代表理事=東京都渋谷区で2015年12月29日、永山悦子撮影
がん患者が集う新たな施設「マギーズセンター東京」の完成イメージ図(今後変更の可能性がある)=NPO法人マギーズ東京提供

 がん患者や家族が気軽に集い、語り合う施設「マギーズセンター東京」が今年初夏、東京・豊洲(東京都江東区)にオープンすることになった。同センターは英国で広がる病院外の相談施設で、国内の患者らの寄付によって国内初の建設にこぎつけた。【永山悦子】

    「マギーズセンター東京」…今夏、東京・豊洲にオープン

     運営に当たるNPO法人マギーズ東京の秋山正子・共同代表理事(65)は「多くの寄付が集まり、このような施設が必要とされていると痛感した。それらの思いに応えていきたい」と話す。

     同センターは、1995年にがんで亡くなった英スコットランドの造園家、マギー・ジェンクスさんの遺志を継いで設立された施設。現在、英国や香港に計16カ所あり、年間10万人以上が利用している。建物は病院と別に設けられ、我が家のような空間が特徴だ。がん患者はいつでも無料で利用でき、職員らと語り合うことなどを通じてつらさを癒やす。豊洲に開設されるセンターは広さ280平方メートルの平屋。くつろげる空間と庭の緑が見える大きな窓を備える。起工式は今月11日で、4月完成を目指す。

     国内では病院に相談支援センターが整備されてきたが、病院内であることや、機会が限られることなどから、患者にとって十分ではなかった。訪問看護師の秋山さんは同センターの取り組みを知り、「日本にも必要」と国内での開設を決意した。

     一昨年から、24歳の時に乳がんになった会社員の鈴木美穂さん(32)らと協力し検討を開始。建設のため寄付を募ったところ、約2300人から約4000万円集まった。

     「がんの治療は孤独だった。このような施設ができると聞いて心が楽になった」「がんになった友人を、どう励ましてよいか分からなかった」「がんで亡くなった父の遺産の一部を」など、自らの経験を踏まえて寄付を寄せた人も多かったという。

     秋山さんは「病の苦しみの中で、患者や家族が希望を見いだし、自らの足で歩み始めるきっかけを提供できれば」と話す。今後も運営費などの寄付を募る。詳細は同法人のホームページ(http://maggiestokyo.org/)へ。

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