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両院で首相が外交報告、財務相が財政演説

 第190通常国会が4日開会し、6月1日まで150日間の会期が始まった。夏の参院選に向けた与野党の攻防が本格化する。安倍晋三首相は4日に首相官邸で行った年頭記者会見で「内政でも外交でも本年は挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみ。未来へ果敢に挑戦する1年とする決意だ」と述べて政権運営に強気で臨む姿勢を見せた。

     首相は会見で、憲法改正について「参院選でしっかり訴えていく」と強調。参院選の勝敗ラインについては「自公で過半数を確保したい」と述べ、衆参同日選については「全く考えていない」と述べた。また、「2020年東京五輪・パラリンピックを成功させ、さらにその先を見据えながら新しい挑戦を始める年にしたい」と述べ、長期政権に意欲を示した。

     首相は江戸幕府の将軍徳川吉宗が各地に桜の苗木を植えさせたという故事を引き、「反対もあったそうだが、そのおかげで300年後の私たちも花見ができる。私も日本の将来を見据えながら木を植える政治家でありたい」と語った。官邸関係者は「長期政権だからこそ手がけられる課題に取り組む姿勢を打ち出した」と解説する。

     外交にも強い意欲を見せた。5月に開催する主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や日中韓首脳会談の議長国を務めることや、国連安全保障理事会の非常任理事国となることなどを挙げ、「日本外交が世界を引っ張る1年になる」と強調。米欧の主要7カ国(G7)を「自由、民主主義、法の支配、人権といった普遍的価値のチャンピオン」と表現し、「G7議長として、世界の平和と繁栄に最も適切な道筋を示すことで世界をリードしたい」と意気込みを語った。

     首相はその後、衆参両院本会議で外交報告を行い、慰安婦問題で昨年末に日韓両政府が「最終的かつ不可逆的な解決」で合意したことについて、「日韓関係が未来志向の新時代に入ると確認している」と強調。昨年11月の日中韓首脳会談については「協力の枠組みの完全回復などで合意し、非常に有意義だった」と述べた。一方、南シナ海での中国の海洋進出を念頭に「私が提唱した、武力の威嚇や力による現状変更は行ってはならないという原則が、着実に国際社会に浸透しつつある」と自信を見せた。

     また、麻生太郎副総理兼財務相は4日に提出した総額3兆3213億円の15年度補正予算案について衆参両院本会議で財政演説を行い、「今こそ少子高齢化という構造的課題に取り組む」と説明した。

     国会論戦は6、7日に衆参両院でそれぞれ行われる代表質問でスタートする。17年4月の消費税10%への引き上げと同時に導入する軽減税率や、低所得の高齢者らに1人3万円を配る臨時給付金事業、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)などが焦点となる見通しだ。

     通常国会は1月召集となった1992年以降では最も早い召集となった。【野原大輔、野口武則】

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