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「時代力量」に勢い…与党地盤で善戦

 【台北・鈴木玲子】16日の台湾総統選と同時に行われる立法院(国会)選挙(小選挙区比例代表並立制、定数113)で、「第3勢力」と呼ばれる新政党が勢いを増している。2014年春に対中経済協定に反対した学生運動から生まれた勢力で、筆頭格の新政党「時代力量」は野党・民進党と一部の選挙区で協力し、国民党の地盤で善戦。民進党や与党・国民党に次ぎ、第3位に躍り出る可能性がある。

     「我々と同じく改革を志す候補者たちだ」。先月27日に台北市で開かれた民進党の大集会。登壇した総統選候補の蔡英文主席(59)が台北で選挙協力する他党の候補たちを紹介した。民進党は全73選挙区のうち11選挙区で新政党や無党派候補と協力し、選挙区で候補者を擁立しない代わりに、比例や総統選で協力を求める戦略だ。

     その一人が、時代力量から台北市5区に立候補した林昶佐(りん・ちょうさ)氏(39)。台湾の有名なヘビーメタルバンド「ソニック」のボーカルという異色の経歴だ。対中経済協定に反発し、立法院議場を占拠した学生運動に参加。「社会を変えたいと願う人々の声を国会に届ける必要性」を感じて出馬したという。

     台北市5区は国民党の地盤で、林氏の相手は軍人系に強い国民党現職のベテラン林郁方(りん・いくほう)氏(64)だ。無謀と言われたが、林昶佐氏は「古い地域だからこそ有権者は改革を望んでいる」と強調。地道な活動も奏功し、両者の支持率は急速に近接している。

     時代力量の候補者の中では、学生運動で一翼を担った黄国昌・元中央研究院研究員(42)=新北市12区=や、兵役中の弟を軍のしごきで失った洪慈庸氏(33)=台中市3区=も善戦している。

     民進党のほか、高い人気を誇る柯文哲・台北市長(56)も彼らを応援する。医師の柯氏は14年11月の市長選で、無所属を貫く独自スタイルで旋風を巻き起こし、国民党候補に圧勝した。柯氏は政治家出身ではない林氏ら若い力が台湾政治に風穴を開けると期待する。

     民間団体「両岸政策協会」が5日に発表した世論調査によると、政党支持率は民進党30.4%、国民党20.4%に次いで、時代力量が10.8%で3位に付け、総統選に候補を出す野党・親民党の6.6%を抜いた。

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