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会合へ サウジ、イランの「内政干渉」追及

 【テヘラン田中龍士】サウジアラビアによるイスラム教シーア派指導者の処刑に端を発したイランでのサウジ大使館襲撃事件、サウジの対イラン断交通告を受け、アラブ連盟(21カ国・1機構)は10日、カイロで外相級緊急会合を開催する。サウジは襲撃事件に加え、イランの「内政干渉」も追及する構えだ。

     一方、イラクのジャファリ外相は6日、テヘランで行われたイランのザリフ外相との共同記者会見で「イラクは地域の平和と安定を常に求めている。(この事態を前に)黙っていることはできない」と語り、仲介に前向きな姿勢を示した。

     イラクのアバディ首相はシーア派だが、スンニ派とのバランスを重視。シーア派の盟主イランとは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討に向けた戦いで協力する一方、今月1日に在イラク・サウジ大使館を約25年ぶりに再開させるなどスンニ派大国サウジとも良好な関係にある。

     国営サウジ通信によるとアラブ連盟の会合開催を提案したサウジは「イランによるアラブ諸国への内政干渉」も開催理由に挙げた。念頭にあるのはイランが後ろ盾とされるシーア派武装組織フーシが席巻するイエメンだ。スンニ派のハディ政権を軍事介入で支えるサウジはフーシに苦戦しており、イランと断交したバーレーンと共にイエメン情勢でもイランに圧力をかける思惑があるとみられる。

     一方、イランは「一触即発の事態と捉えておらず、分別ある方策を採る」(外務報道官)との態度。最高指導者ハメネイ師も3日にサウジを糾弾して以降は静観している。ロウハニ大統領は5日、「不和を取り去る最善の方法は外交と話し合いだ」と対話の用意があることを示唆。ザリフ外相は6日、「イランは緊張は望んでいないが、残念なことにサウジは逆の方向に進んでいる」とサウジの「過熱ぶり」を強調した。

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