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相撲部主将は高2女子 男子とガチンコも

稽古に励む楊志館高相撲部の女子3人。手前から佐藤主将、西尾さん、山口さん=楊志館高相撲道場で2015年8月28日午前11時22分、安部志帆子撮影

「男女がお互いに高め合い、メリハリのある部活に」と就任

 大分市の私立楊志館高相撲部に昨年10月、初めて女子の主将が誕生した。3年生が引退した後、男子部員は2年生がおらず、同部初の女子部員だった2人のうち商業科2年の佐藤里津(りづ)さん(17)が選ばれた。男女の部員がいる高校で女子主将は全国的に珍しいという。

     佐藤さんは楊志館高相撲部の土俵で一緒に練習している大分桜ケ丘相撲クラブの一員として、小学2年で相撲を始めた。中学3年の時に「高校でも続けたい」と同部の重倉誉宜(よしのぶ)監督(39)に相談。全国大会の上位入賞者も輩出してきた相撲部には男子しかいなかったが、重倉監督は「一生懸命やってきたのに、高校で続けられないのはかわいそう」と受け入れを決めた。

     ただ女子が1人では寂しい。そこで同クラブの田中誠二監督(46)が佐藤さんの同級生の山口恵奈さん(17)に声をかけた。父親が大相撲の時津風部屋に所属した元力士で、4人姉弟全員が相撲をしている「相撲一家」の長女。柔道でも初段の腕前だ。

     昨年春には1年生の西尾早耶香(さやか)さん(16)が加入し、2人に続いた。10月の全日本女子相撲選手権(軽量級)で準決勝まで進んだ西尾さんは「男子は体格差があると、なかなか勝負をひっくり返せないけれど、女子は50キロの選手が130キロの人を倒すこともある」と面白さを語る。

     昨年秋に3年生部員が引退し、男子が1年生の5人だけになると、相撲歴の長い佐藤さんは「男女がお互いに高め合い、メリハリのある部活にしたい」と、ためらうことなく主将に就任した。全国高校体育連盟(高体連)の浜田天真・相撲専門部長によると、京都両洋高(京都市)の女子相撲部に女子の主将がいるが、男女混合での女子主将は他に把握していないという。

     試合は男女別で女子の大会は年に3〜4回。だが、普段の稽古(けいこ)は男女一緒で、女子はジャージーの上からまわしを締め、男子とともに土俵で土にまみれる。1年生の男子5人は高校入学時、体格の良さを見込まれて重倉監督に誘われ入部した。相撲経験は長くても、女子がまともにぶつかれば男子には勝てない。

     佐藤さんと共に部を引っ張る山口さんは「強さではなく、生活態度など練習以外のところで締めるところは締め、けじめをつけるようにしている」と話す。佐藤さんも「自分が嫌われ役にならないといけない」と、稽古で先頭に立つ。現在、県内の高校相撲部で女子部員がいるのは同高のみだが、佐藤さんらの活躍に刺激され、今春入部を考えている中学3年の女子生徒もいるという。

     とはいえ土俵を下りるとやはり女子高生。「相撲をやっていると言うと、驚かれるのは日常茶飯事。『裸でやるの?』と聞かれることもあります」と苦笑する佐藤さんにカメラを向けると「髪の毛を直していいですか」とはにかみ、「相撲の四股は骨盤が引き締まって、シルエットが細くなるんですよ。でもそれ以上に筋肉がついちゃうけど……」と笑った。【安部志帆子】

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