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採取 薄いピンク、大きさ異なるはさみ 千葉

「ユメユムシテッポウエビ」と命名された新種の雄(上)雌(下)エビ=千葉県立中央博物館提供

 千葉県立中央博物館(千葉市中央区)は、館山市や南房総市などの海岸で、新種のエビを採取したと発表した。エビは、同館の駒井智幸主任上席研究員が発見、「ユメユムシテッポウエビ」と命名され、先月発行の動物分類学の国際専門誌「Zootaxa(ズータクサ)」に論文を発表した。今月11日まで、同館本館で標本を展示している。

     駒井研究員は、2013年5月に熊本県の本渡干潟で初めて採取。その後、南房総市多田良海岸(13年8月)と館山市北条海岸(15年7月)で計24匹を捕った。

     体長は最大約4センチ。全体的に薄いピンクをしており、左右大きさの異なるはさみや脚の爪の形が特徴だ。テッポウエビ類はハゼなどの魚類と共生する種が多いが、新種はミミズやゴカイと同じ環形動物の「ユメユムシ」が潮干狩り場など波打ち際に近い砂地に掘った巣穴(深さ約70センチ)に雄雌ペアで共生していた。砂中に潜り込む生物を吸引する道具を使って、新種のエビとユメユムシを同時に採取することに成功したという。

     巣穴の持ち主のユメユムシ自体、これまで1904年に神奈川県・三浦半島で発見された後、静岡県と岡山県でしか見つかっていなかったという。穴があっても実際に生息しているかどうかは事前に分からないといい、駒井研究員は「採取の作業は福袋を開けるようなもの。海水浴場や潮干狩り場のような身近な場所に知られざる生物が生息していることを示す貴重な発見だと思う」と話した。【岡崎大輔】

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