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2度脱獄の麻薬組織ドンを潜伏先で拘束

 【サンパウロ朴鐘珠】メキシコ最大の麻薬密売組織シナロア・カルテルの首領で、昨年7月に刑務所から脱走したホアキン・グスマン受刑者(推定58歳)が8日、国内の潜伏先で拘束された。グスマン受刑者の半生を描いた映画「世紀の脱出」の劇場公開がメキシコで1週間後に予定されていた矢先だった。

 AP通信などによると、8日未明に寝込みを襲った海軍特殊部隊が銃撃戦の末、カルテルの拠点である同国北西部シナロア州の家屋に潜伏していた受刑者を無傷で拘束した。銃撃戦ではカルテル側の5人が死亡、特殊部隊1人が負傷した。

 「エルチャポ(ちび)」の通称で知られるグスマン受刑者は1993年に逮捕、収監されたが、2001年に洗濯かごに身を隠して脱獄。14年2月にシナロア州の高級マンションに潜伏していたところを拘束されたものの、昨年7月、外部に通じた1.5キロの地下トンネルを使って再度脱獄した。

 2度にわたる警備の失態をペニャニエト大統領は「国辱」と激怒し「麻薬王」拘束のための徹底的な捜索を命じていた。

 麻薬取引で財を成したグスマン受刑者の資産は10億ドル(約1200億円)超と推定される。英高級紙インディペンデントは昨年末、「世界で最も影響力のある50人」に主要国の首脳らと並んでグスマン受刑者の名を挙げていた。

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