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イラン「緊張激化望まず」サウジ「戦争あり得ない」

 【テヘラン田中龍士】イランのザリフ外相は9日、断交したサウジアラビアと「緊張激化は望まない」と記した潘基文(バン・キムン)国連事務総長宛ての書簡を公表した。一方、サウジのムハンマド副皇太子(国防相)は4日に行われた英エコノミスト誌とのインタビューで、イランとの戦争はあり得ないとの考えを示した。

 ザリフ氏は「我々は過激派の脅威を前に団結する必要がある。サウジは重大な決断をすべきだ。それは、地域安定の促進に建設的役割を果たす」とサウジに関係修復を呼びかけた。ザリフ氏は、2013年6月の大統領選以降、ロウハニ大統領と共に過激派との戦いに向けた対話の用意があるとの合図をサウジに送ってきたとしている。

 一方、ムハンマド氏は「緊張がこれ以上高まるとは思わない。我々は緊張が激化しないよう最大限努めている」と語った。イランとの戦争は「まったく予想しておらず、そこに突き進む者は正気でない。両国の戦争は地域の破滅的状況の始まりで、世界に甚大な影響を及ぼす」と話した。

 また、米国の中東への関与が低下していることを懸念したうえで「米国は世界一の国であることを自覚し、それに見合った行動を取るべきだ」と述べた。

 シーア派国家イランとスンニ派大国サウジは、サウジで2日に行われたシーア派指導者の処刑を発端に関係が悪化。イランにあるサウジ大使館が襲撃されたことを受け、サウジはイランと断交。さらにサウジと関係の深い国々が相次いで断交や外交関係格下げに踏み切った。

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