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仙台が終了直前に意地の逆転3連覇

【仙台高専・名取−奈良工業高専】前半35分、仙台高専・名取の松橋瑠偉選手(4年)が左中間にトライ=神戸市の神戸総合運動公園で2016年1月9日、尾形有菜撮影

○仙台高専・名取25−24奈良工業高専●(第46回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会決勝 9日、神戸総合運動公園)

 第46回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会の決勝が9日、神戸市の神戸総合運動公園であり、東北第1代表の仙台高専・名取が3連覇を達成した。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県名取市にキャンパスがあり、一時は練習もできなかったが、全国からの支援を受けて栄冠を勝ち取った。

 2011年3月の震災で、高台にある同校は津波の被害こそ免れたものの、グラウンドには大きな亀裂が入った。東北各地から入学してくる部員たちの中には、自宅や実家が津波で流されたり、福島第1原発事故の影響で避難を余儀なくされたりした選手もいた。ラグビー部員は全員無事だったが、津波で亡くなった生徒もいる。学校は休校状態となり、震災2カ月前の41回大会で優勝したばかりの強豪が練習もできなくなった。

 一方でこの間、被災状況を知った全国の高専やラグビー関係者からスパイクやボール、練習着などの支援物資が続々と届いた。高田佑耶(ゆうや)選手(5年)は「津波で用具を無くした部員も多く、ありがたかった」と振り返る。

 5月の連休明けから練習を再開したが、わずかに使える校地の片隅でパスをし、スクラムを組む程度。休日に車で1時間かかるグラウンドに出向いて「震災を言い訳にしたくない」と必死で練習に取り組んだ。練習環境の悪化で12、13年と優勝を逃したが、全国の強豪高校との合宿や社会人チームと練習試合もこなし、14年には3年ぶり11回目の全国制覇を果たした。

 今大会は全国の国公私立高専による全国8地区予選を勝ち抜いた12校が出場。奈良工業高専(奈良県大和郡山市)との対戦となったこの日の決勝は、後半22分からの連続トライで最終盤に逆転を許しながら、ロスタイムの終了直前に逆転トライを挙げ、25−24で勝利した。

 震災5年を前にした大会での劇的な優勝。主将の遠藤力(りき)選手(5年)は「自分たちの活躍で被災地の人たちを元気付けられればうれしい」と語り、柴田尚都(なおと)監督(50)は「支援いただいた方々にお返しができて良かった」と喜んだ。【尾形有菜】

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