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日本勢「大型・高級」米国勢は「環境」

ホンダが発表したピックアップトラック「リッジライン」=米中西部ミシガン州デトロイトで2016年1月11日、清水憲司撮影

 【デトロイト清水憲司】米デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーは、日本勢が「大型」「高級」を特徴とする新モデルを発表する一方、米国勢は「環境」重視をアピールしている。昨年の米新車販売が過去最高を更新して好調だったため、各社とも手薄な分野の強化を図る余裕ができ、新たな需要の取り込みを目指す構図だ。

     「フォードはトヨタやホンダにはできないことをやる」。11日の米自動車大手フォードの発表会。会場に挑発的なアナウンスが流れると、中型セダン「フュージョン」のプラグインハイブリッド車(PHV、コンセントから直接充電できるハイブリッド車)モデルが姿を現した。中型セダンは、トヨタ自動車がカムリ、ホンダはアコードでリードしてきた市場だが、そこに日本勢が得意とする環境車で攻勢をかける方針だ。米ゼネラル・モーターズ(GM)も、電気自動車(EV)の「シボレー・ボルト」を展示の中心に据えた。

     これに対し、ホンダは11日、フォードやGMが強いピックアップトラック市場に、新モデルの「リッジライン」を今年前半に投入すると発表した。これまでは小さめの荷台が特徴だったが、人気を得られず、荷台を大きくするなどデザインを米国勢に近づけ、巻き返しを狙う。

     高級車市場では、日産自動車が高級ブランド「インフィニティ」のスポーツ・クーペ「Q60」を発表。カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が「Q60はインフィニティの成長を加速する」と自信をのぞかせた。トヨタも高級ブランド「レクサス」から、走りとデザインを重視した新型クーペ「LC500」を世界初公開した。豊田章男社長は「2020年ごろにレクサスのラインアップに燃料電池車(FCV)を加える」と表明し、引き続き次世代環境車分野で先行する考えを示しつつも、日本勢は「米国では今後も『大型』『高級』の成長が続く」(ホンダ幹部)とみて、車種構成を充実させる戦略だ。

     昨年の米新車販売は1747万台まで増え、15年ぶりに過去最高を更新したが、今年は、「横ばい」か「微増」にとどまるとの見方が多い。好調な販売が続いたため、買い替え需要が減るのは避けられないとの見通しからだ。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに伴い自動車ローンの金利も上がり、新車販売に悪影響を与える恐れについては、「利上げは緩やかなペースで行われるため、大規模な影響にはならない」(日産幹部)とみる。

     ホンダの八郷隆弘社長は、今年の世界販売について「北米と中国が重要だが、中国の状況が一番のカギになる」と予想する。中国販売が低迷すれば、会社によっては米市場の重要性が一段と増すことになる。

    モーターショー

     自動車の業界団体が開く自動車の見本市。完成車メーカーのほか、部品、電機メーカーも参加し、新型車や開発中の自動車、最新技術などが披露される。

     米デトロイトで開催される北米国際自動車ショー、独フランクフルトで開催される国際自動車ショー、東京で開催される東京モーターショーが3大モーターショーと呼ばれてきた。現在はパリ国際モーターショー(仏)、ジュネーブモーターショー(スイス)と合わせて5大モーターショーとも呼ばれている。デトロイトとジュネーブは毎年開催され、東京など3都市は隔年開催。また最近は、世界最大の自動車市場である中国の北京や上海でも開かれていて、中国市場を重視する完成車メーカーの出展が増えている。

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