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「上官の暴力で自殺未遂」…家族が国提訴へ

 2013年に広島県呉市の海上自衛隊呉基地に停泊中の潜水艦内で自殺未遂をした2等海尉の男性(42)の両親が、今月中にも国を相手取り3000万円の損害賠償を求める訴訟を山口地裁に起こす。上官による男性への暴力が自殺未遂の原因と主張している。

     男性の兄の坂倉孝紀さん(45)と、両親の代理人の田川章次弁護士が明らかにした。

     男性は13年9月2日未明、潜水艦「そうりゅう」の寝室で拳銃で自殺を図った。首の骨などを損傷し現在、意識はあるが、寝たきりとなっている。15年8月にうつ病や頸髄(けいずい)損傷などで公務災害の認定を受けた。

     坂倉さんによると、調査に当たった防衛省海上幕僚監部から今月までに3回報告を受けた。それによると、男性は13年6〜8月、上官の1人から「業務処理が遅い」との理由で殴る蹴るの暴力を複数回受けた。自殺未遂は「潜水艦内における暴力を伴う指導」や「艦長らが(男性の)精神状態を把握していなかった」ことなどによるうつ病が一因との結論だった。

     11年7月にも別の上官から暴力を受けていたとして、海自がこの上官2人を含む3人を2日と10日の停職や、戒告の懲戒処分にしたことも報告を受けた。海自は処分を公表していない。

     坂倉さんは「自衛隊は指導と言うが、弟が受けていたのは単なる暴力。隊内で対処した形跡もなく上官の処分も軽い。裁判で暴力行為を明らかにしたい」と話している。手続きが整えば上官に対しても提訴する方針。

     防衛省海上幕僚監部広報室は取材に対し、「調査結果や懲戒処分は家族と調整中で公表を見合わせていた」としている。【蓬田正志】

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