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長野、群馬の病院搬送「多くが頭を損傷」

記者会見で患者の状態を説明する岡田邦彦・救命救急センター長(左)。右は渡辺仁院長=長野県佐久市のJA長野厚生連佐久総合病院佐久医療センターで2016年1月15日午前8時47分、武田博仁撮影

 スキー客を乗せて暗闇の峠を走っていたバスに、何が起きたのか。長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで15日、乗客・乗員41人を乗せた大型バスがガードレールを突き破り、14人が死亡、27人が重軽傷を負った事故。現場では負傷者のうめき声が響く中、懸命の救出活動が繰り広げられた。

 負傷者は長野、群馬両県の計9病院に搬送され、緊急手術など救命・救急治療を受けた。

 長野県佐久市のJA長野厚生連佐久総合病院佐久医療センターには15日午前5時半までに20代の男性6人が運ばれた。同センターによると、このうち川崎市の男性(22)が脳挫傷で死亡。2人が内臓損傷などで重体、3人が重傷という。岡田邦彦・救命救急センター長は「患者の多くが頭を損傷している。無防備な状態でバスが転落したため、かなりの衝撃を受けたのだと思う」と話した。

 3人が搬送された軽井沢病院(同県軽井沢町)によると、心肺停止状態で運ばれた20代男性が頭蓋(とうがい)内損傷で、30代男性が頸椎(けいつい)損傷で死亡が確認された。30代後半の男性は意識はあるものの、顔や上半身に多発骨折があり重傷。長野市内の病院にドクターヘリで転送された。

 佐久市のくろさわ病院には午前4時ごろ、男性4人が搬送された。救急車が足りなかったためか、他の消防車両で運ばれてきたという。いずれも意識はあり、命に別条はないが、顎(あご)や鼻を骨折したり、頭や顔、肩、腕を打撲したりしていた。黒澤一也院長は「4人は擦り傷が多く、かなり出血して服も破れていた」と話した。

 群馬県富岡市の公立富岡総合病院には午前4時過ぎ、女子学生2人が相次いで搬送された。沖縄県うるま市の女性(19)が腰椎(ようつい)骨折と頸椎骨折、神奈川県茅ケ崎市の女性(23)が骨盤骨折で入院。ともに搬送時は意識があり、家族とも連絡が取れているという。病院関係者は「消防から3人を搬送したいと要請があったが病床に空きがなく、2人しか受け入れられなかった」と話した。

 群馬県高崎市の高崎総合医療センターには午前4時40分、20〜30代とみられる男性1人が搬送された。病院によると、氏名は不明。脳挫傷のほか、鎖骨と肋骨(ろっこつ)を骨折しており、意識不明の重体という。

 前橋市の群馬大医学部付属病院には午前5時50分ごろ、東京都八王子市の20代の男子大学生が運び込まれた。背骨を骨折したほか、胸を強く打っているため緊急手術する予定だが命に別条はないという。宮城県から家族が病院に到着した。【武田博仁、安藤いく子、高橋努】

          ◇

 佐久広域連合消防本部によると負傷者の搬送先は次の通り。

 佐久医療センター・重傷5人▽浅間総合病院・重傷4人▽金沢病院・重傷1人、軽傷4人▽くろさわ病院・軽傷4人(以上長野県佐久市)▽小諸厚生総合病院・重傷4人(同県小諸市)▽軽井沢病院・重傷1人(同県軽井沢町)▽群馬大医学部付属病院・重傷1人(前橋市)▽高崎総合医療センター・重傷1人(群馬県高崎市)▽公立富岡総合病院・重傷2人(同県富岡市)

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