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高速ツアーバス事故相次ぎ規制強化

関越道のバス事故で、防音壁にぶつかって大破し、多数の乗客が死傷したバス=群馬県藤岡市で2012年4月29日、本社ヘリから山本晋撮影

 長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで15日、乗客・乗員41人を乗せた大型バスがガードレールを突き破り、14人が死亡、27人が重軽傷を負った事故。長距離バスは、旅行会社が客を募集、貸し切りバス会社に運行を委託する「高速ツアーバス」で事故が相次ぎ、国土交通省は安全対策を強化してきた。

 2007年2月に大阪府吹田市でスキーツアーバスがモノレールの橋脚に衝突、27人が死傷し、12年4月には群馬県藤岡市の関越自動車道で高速ツアーバスが壁に衝突して45人が死傷した。大阪の事故は運転手の居眠り運転で、関越道の事故も運転手が眠気を感じながら運転を続けたとされる。

 関越道での事故後、国交省は運転手1人の最大運転距離を従来の670キロから夜間は原則400キロ、日中は500キロへと基準を変更した。基準を超える距離を走るバスには、複数の運転手が必要になった。

 関越道の事故は、大阪市の旅行会社がツアーを企画し、千葉県のバス会社が運行していた。実態として乗り合い式だったが、当時の規定では貸し切りバスの事業許可で運行が認められていた。

 国交省はこうしたツアーバスについて、安全管理の責任があいまいになるとして、貸し切りバスの事業許可での運行を禁じ、規制が厳しい乗り合いバスの事業許可での運行に一本化した。

 だが、14年3月に富山県小矢部市の北陸自動車道で夜行バスがトラックに衝突するなど、その後も長距離バスの事故は起きている。

 今回の事故について、国交省は乗り合いのツアーバスではなく、スキーツアーに申し込んだ客だけを乗せた貸し切りバスだったとみている。バスを運行したイーエスピーは14年4月に貸し切りバス事業者として許可を得ている。【内橋寿明】

          ◇

 民間信用調査会社によると、ツアーを企画した「キースツアー」(東京都渋谷区)は2010年設立。インターネットによる旅行業者で、国内旅行を専門にしている。国土交通省によると、国内のパックツアーを開催できる旅行業者の登録がある。

 バスを運行した「イーエスピー」(東京都羽村市)は08年に設立され、従業員は14人。当初、警備業務が中心だったが、14年5月からはバス事業も展開。バスは中古車を購入し、観光バスや送迎バスなどを運行しているという。15年6月期の売上高は5億1323万円。国交省によると、14年4月に貸し切りバス事業者の許可を受けている。

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