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文高理低…就職改善で復活/学部再編も影響

センター試験が始まり、手を合わせて拝むような仕草で試験会場へ向かう受験生も見られた=名古屋市千種区の名古屋大で2016年1月16日午前8時22分、兵藤公治撮影

 今年も全国で一斉に大学入試センター試験が始まった。大手予備校によると、今年は昨年に続いて理系よりも文系学部が人気となる「文高理低」の傾向がみられるという。また、「時代に合った改革を」という文部科学省の要請で学部の見直しが相次いでいることも受験生の志望動向に影響しそうだ。【まとめ・佐々木洋】

 大手予備校の河合塾によると、ここ数年、卒業後の進路がイメージしやすい医療系学部や、就職に有利とされる理系学部の人気が高かった。

 しかし、就職状況の改善で文系学部でも就職しやすい環境になったことや、新しい学習指導要領で昨年から出題範囲が広がった理科科目の負担を敬遠し、今年は文系を選ぶ傾向が強いという。

 東京都文京区の東京大の試験会場では、都立高3年の増井豊さん(18)が「大学で政治や法律を学び、将来はサッカー選手の代理人になりたい」と話した。慶応大法学部が第1志望という。

 大阪府立寝屋川高3年の上木原裕依(かみきはらゆい)さん(18)は京都府立大の公共政策学部を志望している。反対意見も多いのに安全保障関連法が成立したり、マイナンバー制度が始まったりしたことが気になっているといい、「政策決定のあり方を学びたいから」。

 学部の再編を巡っては、文科省が昨年6月、教員養成系と人文社会科学系学部の廃止や社会的要請の高い分野への転換を求める通知を出し、話題となった。千葉大や和歌山大、福岡教育大など15大学が教育学部の総合科学課程(教員免許取得を義務づけない課程)を廃止。

 地域創生・グローバル系学部の新設や理系学部の定員増なども目立った。

 私立名古屋高3年の高橋寛斗さん(18)は静岡大工学部を志望。自動車をつくるのが幼い頃からの夢だったという。自身の進路選択に学部再編の影響はなかったが、同じ受験生の中には影響を受ける人も少なくないと感じている。「どこで何を学ぶかは就職の鍵にもなる。学部の見直しを求めた文科省は、学生にどんな影響が出るのかの検証をきちんとしてほしい」と注文する。

 北九州市立大の国際環境工学部を志望する福岡県立高3年の岩元悠さん(18)は「情報メディア工学科に進み、将来は情報関係の仕事がしたい。社会的に理系のニーズが高いのかもしれないが、だからといって、文科省がそれに基づいて大学に再編を求める必要はないと思う」と話した。

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