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香港の学生「見学」 民主化活動の参考に

 【台北・鈴木玲子】16日の台湾総統選と立法院(国会)選の現場には、香港で2014年に民主化を求める大規模デモに参加した若者の姿がある。香港の学生たちは、台湾の選挙から学んだことを香港での活動に生かそうとしている。

     14日夜、立法院選で台北市5区から出馬した新政党「時代力量」の林昶佐(りん・ちょうさ)氏(39)の集会。香港デモの中心となった学生団体「学民思潮」のメンバーで明愛専上学院2年の周可愛(しゅう・かあい)さん(18)は、会場の熱気に「すごい」と驚きを口にした。会場には学民思潮リーダーの黄之鋒さん(19)も姿を見せた。

     香港城市大3年のトウ凱華(とう・がいか)さん(20)は「街頭での運動から立法院に進出していくプロセスが興味深い」と話す。周さんは「映像などさまざまな手法を使って政党が有権者に接していくのが面白い。香港での活動の参考になる」。城市大2年の張家溢(ちょう・かいつ)さんは「台湾人が選挙権を重視し、公民の責任だと考えているのがよく分かった」と話した。

     台湾では14年春に対中経済協定に反発する学生らが立法院議場を占拠し、「太陽花(ヒマワリ)学生運動」という大規模デモに発展した。立法院選では運動参加者らが結党した「時代力量」が多くの若者から支持されている。

     香港では同年夏、次期行政長官選から民主派を事実上排除する制度改革が発表された。民主派の学生らが反発し、「雨傘運動」と呼ばれる2カ月以上に及んだ大規模な道路占拠の抗議活動に発展した。

     台湾と香港の若者たちが共に、中国の影響力が強まっていくことへの危機感を募らせていることが背景にある。香港では最近、中国共産党政権を批判する本を取り扱う書店関係者5人の失踪事件が起こり、中国当局に拘束されたとの見方が強まっている。

       ◇

     総統選は16日夜に結果が判明する見通し。独立志向の強い最大野党・民進党候補の蔡英文主席(59)が優勢を保っており、8年ぶりの政権奪還と初の女性総統誕生となる可能性が高い。蔡氏と与党・国民党候補の朱立倫主席(54)、野党・親民党候補の宋楚瑜主席(73)は、選挙戦最終日の15日に各地で支持を呼びかける大集会を開いた。

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