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乗客「直前に左右に何度も激しく揺れた」

転落したスキーバスが撤去された後、散乱した乗客らの持ち物などを探す長野県警の捜査員=長野県軽井沢町で2016年1月15日午後0時49分、宮間俊樹撮影

運転手2人を含む男性9人と女性5人の計14人死亡

 15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号「碓氷(うすい)バイパス」入山(いりやま)峠付近で、スキーツアー客らを乗せた貸し切り大型バスが対向車線側のガードレールをなぎ倒し、約3メートル下に転落して立ち木に衝突した。乗客39人と運転手2人の計41人が乗っており、運転手2人を含む男性9人と女性5人の計14人が死亡。27人が重体を含む重軽傷で病院に搬送された。国土交通省によると、10人以上が死亡したバス事故は、長野市で1985年1月に25人が死亡した犀川スキーバス転落事故以来。【巽賢司、川辺和将】

 県警軽井沢署捜査本部は15日夕、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で、バスを運行した東京都羽村市の「イーエスピー」へ家宅捜索に入った。

 現場は群馬県境付近。バスは下り坂の左カーブで道からそれ、右側を下に横転して大きくひしゃげ、立ち木が屋根に食い込んだ。積雪はなく路面凍結もなかった。タイヤと路面がこすれたとみられる直線状の跡が残っており、左側ガードレールにも接触痕があった。

 乗客らは取材に、事故直前にバスが何度も激しく揺れたと証言。車外に投げ出されたり、上半身などが車外に出たりした状態の遺体も多く、捜査本部はバスが何らかの原因でかなりの速度になっていたとみている。

 乗務していたのは契約社員の土屋広運転手(65)=東京都青梅市=と社員の勝原恵造運転手(57)=同=で、事故当時は土屋運転手が運転していた。土屋運転手は昨年12月に雇用され、大型バスの運転は4回目。その前に5年間勤めた会社によると主にマイクロバスを担当し、大型バスを運転したことはない。

 ツアーを企画したのは、旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)。捜査本部は15日午後7時半現在、死亡した乗客8人の身元を確認した。いずれも関東地方の大学生だった。

 行程表の往路予定は、14日午後11時に東京・原宿を発車して関越自動車道と上信越自動車道を通り、佐久インターチェンジで一般道に入って長野県北部の複数のスキー場を巡るルート。この通りならば事故現場は通行しない。イーエスピーの山本崇人営業部長は「(異なるルートだった理由は)分からない」と話した。運転手が会社へ報告せずにルートを変更した場合、道路運送法違反になる。

事故で死亡が確認された方々

 事故で死亡が確認された方々(長野県警の発表や取材に基づく)

 土屋広さん(65)=運転手、東京都青梅市▽勝原恵造さん(57)=運転手、東京都青梅市▽林晃孝さん(22)=法政大3年、川崎市中原区▽小嶋亮太さん(19)=東京農工大1年、東京都小金井市▽大谷陸人さん(19)=東京農工大1年、東京都杉並区▽田原寛さん(19)=大学生、東京都八王子市▽池田衣里さん(19)=大学生、東京都多摩市▽阿部真理絵さん(22)=大学生、さいたま市大宮区▽田端勇登さん(22)=大学生、東京都渋谷区▽西原季輝さん(21)=法政大3年、千葉県市川市

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