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運行記録計の確認難航 車両激しく破損

屋根がくの字に折れ曲がり、運転席(右手前)や側面の窓も割れて車内の備品が散乱したスキーバス=長野県軽井沢町で2016年1月15日午後2時23分、宮間俊樹撮影

 長野県軽井沢町で起きたスキーツアーバス転落事故で、バス車両が激しく破損したため、長野県警軽井沢署捜査本部が運行記録計(タコグラフ)のデータ取り出しに難航していることが、捜査関係者への取材で分かった。走行速度などが記録されており、捜査本部は事故直前のバスの状態を解析する重要な証拠物とみて取り出し方法を早急に検討する。

 運行記録計は、国土交通省令などにより貸し切りバスなどへの設置が義務付けられている。バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)によると、このバスにはドライブレコーダーが装着されていない。このため運行記録計のデータが捜査に重要となる。

 ただイ社では、別のバスで運行記録計に記録用紙を入れていなかった法令違反が発覚しており、事故車両にデータが存在しない可能性もある。

 捜査本部は、バスが現場手前約100メートルの左側ガードレールに接触した後、センターラインを越え、対向車線側のガードレールをなぎ倒して転落、屋根から立ち木に衝突したとの見方を強め、左側ガードレールの接触痕と車体の傷との照合を進めている。

 路面には直線状のタイヤ痕が1本だけあるため、峠道を下ってきたバスが左側ガードレールと接触した反動で車体の制御が難しくなり、左側が浮き上がって右側車輪だけで走行した後、横転した可能性もあるとみている。

 事故車両は使用開始から約13年経過していた。国交省によると、大型バスの車齢平均は11年程度という。

 捜査本部は16日、ツアーを企画した「キースツアー」(東京都渋谷区)や、死亡した運転手2人のうち事故当時に運転していた土屋広運転手(65)の東京都青梅市の自宅を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で家宅捜索した。キ社のツアーに客を各2人参加させた都内の旅行会社2社も同容疑で捜索した。

 事故現場などを16日に視察した石井啓一・国交相は、イ社が法令違反を繰り返していた疑いが強いことについて「極めて不適切な管理。監査を続け、原因を究明したい」と述べた。【巽賢司、尾崎修二、川辺和将】

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