メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

基準割れ運賃、ツアー会社が依頼認める

 14人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス転落事故で、ツアーを企画した旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)が観光庁の調査に「法定基準の下限を下回る19万円でバスの運行を依頼した」と説明していることが分かった。基準の下限を下回る運賃での運行は道路運送法違反となる。依頼したキ社も旅行業法に違反する疑いがあり、キ社に旅行業許可を出した東京都は業務停止処分を検討する。

 国土交通省はバス会社がツアーを請け負う際の運賃の基準を設定。45人が死傷した2012年の関越道のツアーバス事故後、基準額を引き上げた。

 今回のツアーの場合、下限は往復約27万円になるが、バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)は下限を8万円も下回る19万円で請け負っていた。

 観光庁によると、キ社の担当者は「今年は雪が少なくてスキー客がなかなか集まらない。利益の確保が難しいので基準を下回る運賃を提示した」と説明。下限割れ運賃を提示したのは今季のツアー開始後で、開始前は下限を少し上回る運賃だったと主張している。しかし、バスを手配した「トラベルスタンドジャパン」(東京都千代田区)は観光庁の調査に「キ社の提案は、最初から基準を下回っていた」と説明しており、食い違いも出ている。

 キ社の福田万吉社長は事故当日の15日、報道各社の取材に対し、「安さを優先するために安全面を怠ることはない」と強調していた。

 国交省によると、現行基準に改めた14年7月から15年9月の間に、全国のバス事業者で11件の下限割れ運賃が判明している。【内橋寿明】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ベランダ喫煙 煙たいよ! 「被害者の会」登録急増
  2. 札幌ドーム 少年にファウルボール直撃 プロ野球試合中
  3. 法律のツボ ベランダでの喫煙、法的に止められる? /大阪
  4. 松尾貴史のちょっと違和感 厳罰に処してほしい 高速道路の車間距離詰め走行
  5. 地方自治法違反 町長「私は被害者。早く縁切りたかった」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]