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民主党 クリントン氏をサンダース氏が猛追

 【ワシントン西田進一郎】11月の米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いで、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)をバーニー・サンダース上院議員(74)が猛追している。サンダース氏は全米の支持率で差を縮め、2月1日に指名争いの初戦が行われる中西部アイオワ州では、クリントン氏の支持率とほぼ並ぶ勢いだ。

     サンダース氏の支持率は、第2戦が行われる東部ニューハンプシャー州でクリントン氏を上回る。猛追を受ける同氏はこれまで控えていたサンダース氏への攻撃を強めている。

     「サンダース氏は全米ライフル協会や銃擁護団体の意向に沿って何回も投票してきた」。17日に南部サウスカロライナ州で行われたテレビ討論会で、クリントン氏はサンダース氏が銃器製造企業などを守る法案に賛成してきたと攻めた。銃規制を求める世論の高まりに配慮し、同氏の姿勢を批判したものだ。

     「本命候補」のクリントン氏と、「民主社会主義者」を自任するサンダース氏。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計する支持率調査の全米平均値によると、昨年12月はクリントン氏が20ポイント以上の差をつけてリードしていたが、最近は12.7ポイント差まで追い上げられている。

     要因の一つは、格差是正を前面に掲げ、公立大学の授業料無料化などを唱えるサンダース氏の訴えが、若者に響いていることだ。米ニューヨーク・タイムズ紙などが今月上旬に行った世論調査によると、45歳以下の有権者に限るとサンダース氏の支持率はクリントン氏の約2倍。金融危機に伴う就職難や重い学生ローンに直面し、経済格差を実感している若年層がサンダース氏の支持層の中心とみられる。

     候補者選びに大きな影響を与えるアイオワ州で、クリントン氏のリードはわずか数ポイント。ニューハンプシャー州では、隣接するバーモント州選出のサンダース氏が「地元」の強みでクリントン氏をリードしている。全国の支持率でトップを維持する同氏だが、序盤戦で連敗すれば潮目が変わる可能性もある。

     クリントン氏には、2008年大統領選の民主党候補者選びで本命視されながら、アイオワ州党員集会でまさかの3位に終わり、トップだったオバマ大統領を勢いづけた苦い経験がある。これを教訓に、クリントン氏は今回の立候補表明後、最初の集会をアイオワ州で開くなど、同州での活動に重点を置いてきた。

     だが、クリントン氏を取り巻く状況は今回も厳しい。地元紙デモイン・レジスターの世論調査によると、党員集会の参加予定者の43%が自らを「社会主義者」と答え、38%の「資本主義者」を上回った。クリントン氏は過去の討論会で自身を「資本主義者だ」と語り、サンダース氏との違いを強調してきた。

     クリントン氏は17日の討論会に先立つテレビ番組で、「私は今の状況に非常に気をよくしている、2月1日まで働きかけ続けるつもりだ」と初戦の勝利に決意を語った。

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