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新たな解決策模索…「帝国の慰安婦」朴氏、無罪主張

朴裕河教授=藤井達也撮影

ソウル東部地裁

 【ソウル大貫智子】慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された韓国・世宗(セジョン)大の朴裕河(パク・ユハ)教授の事実上の初公判が20日、ソウル東部地裁で開かれた。朴氏側は「問題が長い間解決されていない中、新しい見方で解決策を模索しようとしたもので、名誉毀損には当たらない」と、無罪を主張した。

 朴氏は19日、日本の裁判員裁判に似た「国民参与裁判」の適用を地裁に申請。無作為に選ばれた陪審員が有罪、無罪の「評決」を出し、裁判官に勧告する制度で、陪審員の意見が判決を拘束することはない。朴氏は本の中身について国民の判断を仰ぎたいとしている。

 著書で朴氏は、元慰安婦の証言集などを基に、日本軍と慰安婦について「奴隷的であっても、基本的には『同志』的関係にあった」などと記述。そのうえで、慰安婦問題は、日本の帝国主義や植民地支配に起因するとの見解を示した。

 これに対し、元慰安婦らは2014年6月、日本軍による強制連行の歴史を否定しているなどと反発し、ソウル東部地検に刑事告訴。地検は昨年11月、慰安婦が自発的な協力者として表現されていると問題視し「虚偽の事実で慰安婦の名誉を毀損した」と、朴氏を在宅起訴した。

 起訴を受け、日米の有識者が「学問の自由」の観点から抗議声明を発表。韓国では、起訴に賛成、反対する立場の識者が、それぞれ声明を出した。

 「帝国の慰安婦」を巡り、元慰安婦らは名誉を傷つけられたとして損害賠償請求訴訟も起こし、ソウル東部地裁は今月13日、訴えを認め朴氏に計9000万ウォン(約880万円)の賠償を命じた。朴氏は控訴した。

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